かんたんキエーロの実験を始めました。
世代や立場、環境を超えて、地域や社会のバリアフリーについて考え、
健康的な生活や幸福、人のつながりを大事にしていることぶき協働スペースは、
「ちいさなデジタル推進」の可能性にも着目し、暮らしを手助けするちいさなテクノロジー活用を推進しています。例えば、PCやスマホアプリケーションの扱い方や電子工作やデジタルなものづくりなどのような、暮らしに活かすアイデアを日頃から考え、実践を続けています。
生ごみの約80%は水分です!
生ごみに多く水分が含まれていることが原因で、燃焼時により多くのエネルギーを必要とし、運搬コストに与える影響もゼロではありません。
そこで、横浜市ことぶき協働スペース「ちいさなデジタル推進室」では、エネルギーを削減する意識の啓発を、体験をつうじてできるように、生ごみを分解して土に戻すかんたんキエーロの実験を始めました。
やり方はとても簡単で、基本的には黒土に生ごみを埋めるだけです。土の中のバクテリアを利用し、生ごみを分解します。
キエーロの準備
・なるべく深めのプランターに黒土を入れます。
・雨水などを避けるために、開閉式のふたを付けるとより安心です。
<手順>
① 20cmほど土をほります。
② 掘った穴に生ごみを入れます。
※細かくしておいた方が、分解が進みやすい
※土ダンゴができるくらいの水分量になるのが目安
③ ↑の状態になるよう必要に応じて水を追加
④ 乾いた土を被せて埋めます。
⑤ 夏は5日、冬は2週間程度で分解されます。
実験の結果、あまり細かいことを気になくても、気軽に生ごみを入れると分解してくれることが分かりました。虫の発生や臭いも、今のところ(ひと夏越しましたが)特に気になりませんでした。
そして、土をかき混ぜることが、思いのほかリラックス効果につながることも、思わぬ発見でした。
また、ちいさなデジタル推進の一環で、分解した生ごみの量を記録・可視化しすることで、継続しやすくするアイデアとして、キエーロ用のミニアプリを作成しました。
生ごみを投入するたび、アプリに記録します。グラフの目盛りが少しずつ増えていくのが楽しみです。
ことぶき協働スペースを訪れる地域のみなさんと一緒に、生ごみ削減の活動を進めていけるよう、頑張っていこうと思います。
なお、ことぶき協働スペースでの実験から、無理なく分解できる生ごみの量は1ヶ月あたりおよそ約500g〜1kgくらいではないかと考えました。
ここで、仮に横浜市民370万人のうち、新たにキエーロを導入する方が1%増えたとしたら、年間約222t~444tの生ごみを削減できる計算になります。さらに、もし5%の方が取り組むことができると、年間約1110t〜2220tの削減ができることになります。
詳しくは横浜市から発信されている、以下の情報も参考にしてください。
参考:
横浜市から、ごみの減量などに関するさまざまな情報が発信されています。
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