「LittleBits を使ってみよう!」プレワークショップ実験を行いました。
"電子版のLEGO" と呼ばれる「LittleBits」は、MAKERの各方面で数多くの賞を受賞しているだけでなく、STEM/STEAM教育ツールとして教育現場でも活用されています。創造力やものづくりへの好奇心をみなさんと共に育めることを目的に、LittleBitsを使ったプレワークセッションを試行しました。
LittleBitsはハンダ付けや配線、プログラミング知識が不要で、電子回路を楽しく学べるマグネット式電子工作キット。マグネット式のモジュールを採用しており、つなぎ合わせが簡単にできるように設計されています。ライブラリーには60以上のモジュールが用意され、可能性はアイデア次第で無限に広がります!
何となくプラモデルをつくる時のイメージで、説明書を探すみなさん。しかし、添付されていたのは最低限の説明のみ。Webで調べてみると専用のアプリが用意されており、スマートフォンにダウンロードすると、インタラクティブなUI(ユーザーインターフェイス)で整理されたミッションの数々が!
アプリに次々と現れるビジュアルで示された指示通りに、組み立てていきます。組み上がったロボット(R2-D2)はスマートフォンから操作することができました!また、アプリ内に組み込まれたビジュアルプログラミングツール(「Scratch」)を通して、動き方をプログラミングすることで指示することが出来ます。
参加者のみなさんは、まるで童心にかえったような感覚を持ったかも知れません。それでいて学びの幅はとても広く、キチンと学び進めればプログラミング的思考を順を追って理解を深められる設計になっていました。
第2回目のプレワークでは、「SYNTH KIT」を使って「音」を扱う電子工作の入口を体験しました。音の元になるのは、物体の振動によって発生する波です。ある物体が振動すると押された部分の密度に濃淡ができ、その密度の濃淡が移動していくことで波が生じます。そのような波を疎密波と言います。
全ての音はそれぞれ特徴を持っていて、波形の違いでそれを感じ取ることができます。周波数が高いほど高い音、低ければ低い音になります。また、人が聞き取れる周波数には限界があり、約20〜20000kHzと言われています。
キットに付属しているモジュールを組み合わせるだけで、簡単に音のデジタルな周波数をつくり出し、それを操作することができました!
引き続き、ツールの研究と活用方法を模索していこうと思います。
※用語の解説
<モーター>
一口にモーターといっても、実は様々な種類があります。今回使用したキットの中にはDCモーターとサーボモーターが含まれており、その違いを簡単に説明しようと思います。
DCモーター:
一般的に模型や学習用などで幅広く使われている、直流電源で動くモーターのことで、磁石のN極とS極の間に回転可能な電磁石が配置され、ブラシに接続された直流電源によってそれが回転する仕組みになっています。主に、小型のモーターに使用され、電池などをつなぐだけで良いので、制御性や効率に優れています。
サーボモーター:
指令に対して回転数を追従させやすいという特徴があり、制御を必要とする場面でよく使われています。簡単にいうと、一般的なDCモーターよりも、正確に動きをコントロールできるモーターというイメージです。
<オシレーター>
オシレーター(Oscillator)とは音の元になる波形をつくり出す発振器のこと。音色の元となるサイン波・ノコギリ波・三角波・短形波などの基本的な波形をつくり出す。
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