相葉雅紀の結婚
わたし、1人の働くアラサー。
今日、人生最大好きだったアイドルが結婚した。
Twitterのタイムラインには#推しの結婚、#同性結婚、ほかメンバーの名前で賑わっている。
そんなところじゃないぐらい胸騒ぎが止まらない。だって小学校のころから私のアイドルだった存在が結婚した。
熱心なオタクかというとそこまでではない。
20周年コンサートには参加したが、全部のコンサートに行ってたわけではない。KAT-TUNやNEWS、最近はsixtonesに、なにわ男子の公演を観に行ったりK-POPにもうつつを抜かすクソ雑食エンタメオタク。
出演するテレビ番組も全然見てない、好きなアルバムは「One」で止まっている。
嵐との出会いはジャニオタの母の影響が大きい。
低学年のときからSMAPのコンサートによく行っていた。V6やKinkiも行った。
日常的にジャニーズがそこに居た、毎日歌番組を見てビデオを見る。ディズニーと一緒。
小学校2年生のときに、嵐はデビューした。デビュー前からタッキーたちと活躍する彼のことは知っていた。
そこですごくはっきりとした顔立ちではないが、ニコニコ笑う彼に出会った。
ブルークロスの着こなしがイケていたのかもしれない。でも、なんかよくわからないけど、好きだなと思ったのが始まりだった。
コンサートで買ってもらった、大きな下敷きをランドセルに入れて通学した。
お祭りでは、非公式の嵐くじ(とモーニング娘。くじ)に全額を投入した。
CDコンポのアンテナをギリギリまで伸ばして、レコメンをテープに録音した。
ブルボンプチに入っていた丸まって油だらけのおまけシールを大事にクリアホルダーにいれたし、
「君のために僕がいる」のCDを買ったときにはリカちゃん電話みたいな録音の電話でさえ感動した。
年に1回出るカレンダーに、書き込む予定がなくて小学生ながらに「クラブ」と記載した。
勝手な主観だが嵐は最初そこまで人気がなかったと思う。
深夜番組に出演したり、CDも大ヒットがあったわけではない。
私の好きな彼は、その中でも特段目立つメンバーではなかった。
細くて華奢なのに、サックスに挑戦したり、安定しない歌声に子供ながらに苦笑したり。
彼が志村動物園にレギュラーで出演すると、カンガルーと戦ったり全力で挑戦する姿がTVに写った。愛されるキャラが世の中に伝わり始めた。
嵐のキャラが立ち始めたころにリリースされたと、勝手に思っているアルバム「One」。
等身大であることが魅力の彼らにピッタリの楽曲が詰まっていた。
その中で収録されている彼のソロ曲に、ファンたちがかもめの鳴き声でレスポンスしていた。いまでも幻聴かと思う、狂気の一体感を見た。
デビュー10周年を迎えるころには嵐はとても有名になった。徐々にコンサートのチケットが取れなくなっていた。
国立競技場で雨に打たれながら嵐を見たときには、なんだか一つ違う段階に行ったんだなとぼんやり思った。学校帰りに参戦したから制服が濡れて、とんでもなく寒かった。
そうして、コンサートのチケットも取れないまま大学生になって、K-POPにハマったり、ジャニーズ自体にあまり興味がなくなっていた。嵐を好きな人ってことを公言するのもなんだか煩わしくなった。なんか嵐好きなのってイケてなくない?って思ってた。
バイト先の中国人留学生のチョウさんは嵐が好きで日本語を覚えたと言っていた、若い頃の彼の生写真をあげたらめちゃくちゃ喜んでいた。知らない間に嵐は巨大な存在になっている様子だった。
月日は流れ、私が社会人になりWebデザイナーになった。実家を出て、仕事に忙殺されコンサートに行かなくなったころ、Webサイトの事例でイケてるサイトを探してたとき、優しく微笑むイケメンがベンツのサイトにいた。
そこから嵐のコンサートに通い続けていた母に頼んでコンサートへ足を運んで気づいた。
いつのまにかファン層はコアなジャニーズファンだけじゃない、普通の人がいっぱいいた。
10代~60代までいろんな服装のファンが東京ドームを埋め尽くしてた。文字通り国民的アイドルになっていた。
久々にみた彼は年を重ねてもスラッとした体型に相変わらずニコニコしていた。
その姿に心が暖かくなった…本当のアイドルを見た瞬間だった。アイドル、偶像そのものだった。
コンサートに行くと元気になった、持続性はないがその日は幸せな気持ちで寝れた。
音源がサブスクにないからCDは実家から取り寄せて、iPhoneに入れて仕事中聴いた。特別な存在というか日常だった。
今あげただけでも、嵐の彼を通して沢山の体験ができていたのがわかる。
気づけば、嵐は休止することになりなんだかよくわからないけど天皇の前で歌ったりするすごい存在になっていた。
20周年のコンサートは、ちょっと泣いた。
いつのまにかBluetoothで制御するペンライトはファンも演出の一部にしていた。
よくわかんないけど、嵐は等身大を超えたすごい存在になっていた。なのに親近感を感じさせるなんて、その20年どんな重み?まじですごい。
さて、そんな嵐の相葉雅紀さんがこの度結婚されたそうです。
すごい!最高!最高超幸せになってほしい!!!!
誰と結婚したとかそんなんどうでもいい、なんかいい!人が幸せになった選択をしたことは、最高に喜ばしいこと。
アイドルという存在の結婚に最初どういう感情?ってなったけど、note書いて整理できた。
相葉さんの歌い出しから始まる、まさに彼そのものな楽曲「優しくって少しバカ」を聴きながら、帰ろうと思います。