足りないもの
◆好きと苦手
バレエが好き…その気持ちに嘘はないものの、どうしても苦手なものがありました。
それが『やり続けること』。
例えば、バレエの動きでうまくいかないものがあった場合、繰り返し練習して身につけていく必要があります。
そもそも、バレエの動きはちょっと特別ですよね。普通の人として生活する場合に必要がない動きが多く存在しています。
だからこそ、継続的な訓練が必要になるわけですね。
先生が隣にいても居なくても、先生が自分を指名して注意してもしなくても、自分に足りないものを自ら意識しながら練習する必要がある。
周囲と息を合わせる必要だってあるけど、ひたすら孤独に自分と向き合う必要もある。
娘にはそこが難しかったようです…とはいえ小学校2年生ですから、できる子できない子の差はありそうなもの。
もともと気が多い性格なために、周りが気になってしまう…時には過剰に。
それが年齢のせいなのか、個性なのか、グレーゾーンなのかはさておき、そのままで良いわけではありませんでした。
さらに、レッスンでは様々なタイミングで指摘をもらいます。
1つずつではなく、音も聴いて、体も動かして、先生の指示も聞きながら正確にトレーニングする…
ジャンケンしながらウサギとカメを歌う…なんてお年寄り向けのイベントで行ったりしますが、思う以上に大変で難しい…そこが娘にはネックとなりました。
◆集中という魔物
「さくらちゃんは集中力が足りないんです。それ以外はいいんだけど、集中力がホントになくて…」
今後のことを相談したその日、先生は口火を切ったようにそう切り出し始めました。
集中できない娘を、お姉さんだらけの上級クラスに入れることはできない…という内容でした。
一番下の年齢の子は小学校6年生。しかも今までに何度もコンクールに出てきた子。さらに歳上の子たちばかりが上級クラスとなれば、そこに娘が入る余地はなさそうです。
とはいえ、そう言われた私は、2つのことを先生に尋ねました。
集団の中で集中する力って、どうすれば身につくのか
このまま続けたとして、将来(ダンサーになる見込み)が見えてくる可能性はあるのか
(見込みがないならハッキリ教えてほしい旨の内容)
両方の答えは「わからない」でした。
集中力に関しての引き出しはそもそも先生の中に無いらしく、もうちょっと年齢が上がれば…ということ。
将来性に関しては、まだ判断が早すぎると言われました。
バレエダンサーを目指す子は、15-16歳くらいである程カタチになっている必要があると言った先生。
娘は今8歳…
いったい何が早すぎるのか…
どうすれば良いのか…
そういえば、以前先生のお嬢さんについて尋ねたことがあります。
いつから始めたのかとか、週にどれくらいバレエを習っているのかとか。
2歳くらいからずっと週5日以上…だったかな。
あぁ、その時からもう違っていたのだろうか…
いや、そんな小さくても集中できる子だったから今があるのか…
悔しい気持ちと消化できない理解が入り混じって、ぐちゃぐちゃになった午後でした。
・・・つづく
バレエダンサーになりたい女子との挑戦を綴った
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※読んでくださる方へのお願い※
様々な取り組みやトレーニングの内容についても書いていきますが
あくまでも母と娘の間で試行錯誤しながら行っています。
もし参考にしていただく場合は、その旨ご留意いただけると助かります。
◆about さくら(娘)
2014年5月生まれ。3歳児(年少)で幼稚園に入園したおりバレエと出会い、習い始める。体の柔らかさは並。リズム感ゼロ。音痴。振り付けも練習も覚えられず、集中力がすぐ切れるタイプからのスタート。
現在は、ピアノのおかげでリズム感と音感を大幅改善中。ストイックさには欠けるものの、絶対に諦めないを合言葉に毎日のトレーニングで日々柔軟性を広げている。「舞台に上がると安心する」が名言。好きなことはバレエとクラフト。夢はバレエダンサーとして舞台で踊ること。
◆about さくらママ(母)
1985年11月生まれ。1児の母。情報系の4年制専門学校を卒業後、IT系の営業職に就く。妊娠を期に退社。手に職をつけたく、県内の整体院でカイロプラクティック施術を学ぶ。あいうべ息育指導士。2019年に過敏性腸症候群を悪化させ、完全グルテンフリー、ウィートフリー生活(ほぼ自炊)となる。娘のバレエレッスンを期にバレエ解剖学に興味を持ち、自身の整体学経験から独学で学びを深めている。
現在は、娘の予定に合わせるため母校で情報系の非常勤講師として勤務。仕事時間以外は、娘の習い事と独学でのバレエ解剖学の勉強、娘向けのトレーニングの考案を行っている。趣味は英語とキャンプと旅行。コロナでやむなく断念した親子留学を未だに画策している。娘の舞台チケットを買って観にいくことが夢。