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「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」国立新美術館

館長の逢坂恵理子さん企画の展示らしいが、日本での蔡國強さんの個展は2015年に横浜美術館で開催された「蔡國強展:帰去来」(見に行った記憶がある)以来とのことで、逢坂さんが以前は横浜美術館の館長だったから、ということか。

大きな1つの展示室プラス小さめの展示室を使用。壁には所狭しと作品とキャプションが並び、中央の空間には立体作品や大きな絵画を展示。キャプションの文字がとても小さくかなり読みづらかったが、なぜ?わざと??

休日だったせいもあるかもしれないが、鑑賞者には若者がとても多かった。親子連れも。中国語を話す人たちも結構いた。みんな熱心に作品を見ていた。

作品の制作過程を見せるドキュメンタリー映像などもあった。なんとなく、作家は人柄のいい人なのかなという印象を受ける。

いわきの人々との交流の様子など、「日本の一般の人々との温かい交流」的な演出意図を感じるが、その演出は成功しているように思える。作家は9年間日本にいたが、1995年からニューヨークに拠点を移し、アメリカの方がだいぶ長い。

壁に貼ってあった作家の言葉が面白かった。

ある人が「AIは将来、芸術家に取って代わるのだろうか」と尋ねました。私はこう答えました。「天才的な芸術家は取って代わられることはない。なぜなら、彼ら自身がAIであるかもしれないから・・・」

https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/cai/]


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