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プラスサイズのバレエダンサーでカウンセラーのコリーン・ワーナーさんと、「常識」を塗り替えるインフルエンサーたち

昔、バレエのフォームは細い体でないとできないと思っていた。太っていたら、肉が邪魔をして高く足を上げられないし、優雅に踊れないと思っていた。

でも、イギリスのダンスセンターでバレエレッスンに参加したとき、少しふくよかな体形の若い女性がいて、とても美しく踊っていた。それで、自分の思い込みに気付いた。実際は、細くなくてもバレエは踊れる。それも正確に美しく。

摂食障害を克服したプラスサイズのダンサー兼カウンセラー

この記事では、多様な体をポジティブに受け止めることを提唱する、プラスサイズの体形でバレエを踊る女性が紹介されている。メンタルヘルスのカウンセラーになるところだという。

Instagramで、10歳でダイエットを始めて、10代で摂食障害(拒食症)と診断され、うつなどにもなって、治療を経て回復したことを明かしている。記事で、特にダンサーのカウンセリングをしたいと語っている。

ワーナーさんはBlack Sheep Balletというバーチャルのバレエカンパニーの一員でもある。カンパニーの代表者は、黒人でゲイのプロのバレエダンサー、Brian Symsさん(New England Ballet Theatre)。同カンパニーの動画では、ワーナーさんも踊りを披露し、Symsさんはチュチュ(通常は女性ダンサーが着る衣装)でも踊っている。

ワーナーさんは、男性のバレエダンサーにリフトされることは難しいかもしれないが、もしプラスサイズの男性ダンサーがいたら可能かもしれないし、可能でなくても、女性バレエダンサーは男性にリフトされることがすべてではない。

いろいろな身体でバレエは踊れる、と口では言えても、実際にはどうやってなのか想像がつかないかもしれない。でも、ワーナーさんのInstagramの写真を見ることで、やはり踊れる、細くなくてもいいんだ、と勇気づけられる人がいると、先の記事は伝えている。

多様な身体を「見慣れる」のに最適なInstagram

「見慣れる」とは失礼な言い方かもしれないが、「バレエダンサーは細くあるべき」「男性はスカートやハイヒールを身に着けないべき」「ファッションモデルは生身の両脚があるべき、障害がないべき」といった思い込みは、単にそうした人を見慣れていないだけでは?とも思える。

慣れてきたら、それも「普通」になり、「普通」と「異常」の区別なんて幻想にすぎないと実感できるのではないか。

そう思って、たまたま知った人をInstagramでフォローしている。

▼プラスサイズのバレエダンサー、Colleen Wernerさんのアカウント

▼ファッションとしてスカートやハイヒールを好んで身に着けるMark Bryanさんのアカウント

Bryanさんは61歳の男性で異性愛者。着たいものを着ようと呼び掛け、実践している。

▼インフルエンサーでモデルのXiao Yangさんのアカウント

Yangさんは義肢を使っていて、義肢を例えば靴のように服とコーディネートしている。

▼ダウン症のファッションモデル、菜桜(なお)さんのアカウント

なおさんは、現在も手術を時折受けながらモデルの仕事をし、もうすぐ高校を卒業するらしい。いつもかわいいなあと思いながら投稿を見ている。

この方々の発信を見ていると、自分に正直に、自信を持って、自分を受け入れて、できるだけ自分を好きになって生きよう、と思う。

※トップ画像はイメージ写真

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