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「LAND FES vol.14 儘多屋 Mamadaya (re-edited)」青梅の老舗温泉旅館でダンサー小暮香帆がミュージシャンたちとセッション

映像作品がVimeoで期間限定配信されている(無料)のを視聴した。

「LAND FES」は、さまざまな街を舞台に「ダンサーとミュージシャンによるライブセッションを体験するウォーキング形式のパフォーマンスイベント」。コロナ禍の今は、オンライン配信などを試みているらしい。

今回の作品では、ミュージシャンの荒木真、笹久保伸、3日満月、森重靖宗による生演奏で、青梅にある明治時代創業の旅館とその近くの自然の中を、ダンサーの小暮香帆が踊る。

音楽のことはわからないのだが、演奏されていた楽器はギター、チェロ、バイオリン、アコーディオン、ドラム的なもの、電子音楽?

一人のミュージシャンの方が旅館「儘多屋(ままだや)」でチェックインする場面から始まる。ギターを演奏し始め、小暮さんが現れる。廊下を踊りながら移動し、チェックインカウンター(台)の上に乗って寝そべる!そこから片脚をはみ出させるところで心をわしづかみ?!される。

音楽に共鳴するかのように、自分の体を確かめるように、旅館や自然の息遣いと呼応しながらのダンスが展開される。バイオリンやドラムを演奏しながら奇声のようなものを発するように歌う(?)ミュージシャンもいる。

フロアを使って踊るのをカメラがなめるように捉え、浴場のお湯(水?)に入って白いワンピースが透けて髪がほどけ、湯につかりながら踊る。旅館の窓から見える竹林を眺めながら歩いたりも。

小暮さんの、踊っているときの純粋な色気みたいな魅力はあらがいがたい。ずっと見ていたい。ダンスだけではなく美術もきっと音楽も時に文学も、芸術はある程度センシュアルなところがあると思う。

本編動画とは別に、ボーナストラック的に10分超の小暮さんのインタビュー映像もある。ダンスのクラスを担当して、ダンサーではない人も含めてダンスをして元気になる姿を見て、ダンスのさらなる可能性を感じた。音楽、写真、ファッションなど他分野の人とコラボすることが多いのは、自分とは違うフィールドに行って踊ってみたり、その人たちと一緒にやって話して共通点が多くあることを発見したりできるから。これまで自分の体をわかろうとソロでやってきたけれど、最近同世代の同性のダンサー・振付家とやることがあって、複数のダンサーたちと自分の作品も作ってみたくなった。というような話をなさっていた。

作品情報

青梅の温泉郷・岩蔵温泉にある「儘多屋(ままだや)」は明治16年創業の老舗旅館。創業当時の木材を活かした趣のある館内をダンサーが巡り、ミュージシャンとのセッションが展開します。秘境の温泉郷に佇む、歴史ある旅館の静謐な空間で繰り広げられるパフォーマンスをお楽しみ下さい。

再編集ヴァージョンの35分の映像を無料配信
配信期間:2021年2月1日〜3月1日

出演:小暮香帆、荒木真、笹久保伸、3日満月、森重靖宗

初演:2020年9月27日
主催:NPO法人LAND FES
ディレクション:松岡大、安藤誠
映像:iromono lab、木村雅章
制作:宮坂遼太郎
協力:儘多屋、貫井企画


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