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大森瑶子 『甘いの、ゾルミ』/マリオ・ベルムデス・ヒール 『DUET ALANDA』横浜にぎわい座 のげシャーレ

「横浜ダンスコレクション」2020年の「ダンスコネクション」ダブルビル。MASDANZAとの連携による作品上演と、前回の「コンペティションII」最優秀新人賞受賞振付家による新作。

■『甘いの、ゾルミ』(世界初演)

振付:大森瑶子

出演:大森瑶子、木村素子、越戸茜

昨年(2019年)の「コンペティションII」の最終候補の上演は見ていないが、授賞式では、この大森瑤子氏がかなり褒められていたので、見たかった振付家・ダンサー。

▼2019年「横浜ダンスコレクション」授賞式について↓

期待にたがわず、全体の構成も、大森氏自身の踊りも、とてもよかった。

日常の動作からロボット的な動き、ヒップホップのキレキレのダンスなど、飽きることなく見られる。ユーモラスでもあるが、洗練されてもいる。

同じくらいの年代の女性ダンサー2人と一緒に踊っていた。この2人が大森氏と同じくらい高いテクニックだったら、作品のクオリティーがさらに上がったと思うが、もちろんよい踊りはしていた。大森氏の技術が高いから差がやや目立ってしまったのだろう。

今後の作品も楽しみなアーティスト。

■『DUET ALANDA』(日本初演)

振付:マリオ・ベルムデス・ヒール

出演:マリオ・ベルムデス・ヒール、キャサリン・クーリー

マリオ・ベルムデス・ヒール氏は、スペインに拠点を置くコンテンポラリーダンス・カンパニー「Marcat Dance」の芸術監督、振付家。スペインで毎年開催される国際ダンスフェスティバル「MASDANZA」で2018年、振付部門最優秀賞を受賞。

振付家はスペイン・アンダルシア地方出身。一緒に踊るキャサリン・クーリー氏はアメリカ出身で、「フォークロアの動き」をするのだとか。

2人が密着する動きが多いが、離れたり引かれ合ったり、粘着型の磁石みたいで、磁力が時折失われてまた復活するみたいな。

同じ指輪をしていたようなので、夫婦かカップルなのだろうか?(違うかもしれないが、たぶん?)

濃厚で色っぽいダンスで、巧みと言える。

▼ダンス公演のレビューや情報は「ダンス評.com」にもまとめています↓


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