0306福島県浪江ツアー【振り返り①】2022
つどい、まじわり、うみだす4日間。
ローカルSDGsユースセミナー CIRCULAR YOUTH CAMP
その通りの4日間でした。
土曜日の仕事終わり、21時上野発の特急ひたちに乗って、いわきに前泊。
朝8時半、浪江駅に瑞穂さんが迎えに来てくださって、請戸漁港で「朝カフェ」。
広い空、日の光、海のきらめき、鳥が綺麗なV字に連なって、頭上を飛んでいく。
漁港からすぐのところにある苕野神社に2度目の参拝。
請戸漁師さんたちの語りの中に出てきたこの神社、
震災前の街並み、空気を想像する。
10時半。駅に戻って参加者のみんなと対面。
参加者は、山形、神奈川、兵庫、大阪、京都…、私は埼玉から。
緊張の自己紹介は、その後移動して、
花農家の荒川さんに会った瞬間に、打ち解けました。
東京オリンピックのビクトリーブーケにも使われた、浪江産トルコキキョウ。
今回はその苗植えを体験します。
原発事故直後から全町避難となった浪江町で、一時帰宅が許可された2013年、
「ふるさとの景観を守るのは農業だ、人が戻ってくるには雇用が必要だ」
と立ち上がった町民の方に続くかたちで広がってきた花卉栽培。
今は、除染も進んで、野菜の生産・出荷も行われているけれど、
当時はまだ、野菜は出荷制限がありました。
そんな中で、花卉栽培に活路が見出されたのでした。
日照時間が長く温暖な浪江の気候、そして農家さんたちの地道な研究努力により、
世界でも高い評価を受ける高品質な花へと成長させたのでした。
いざ、植え付け!
ちっちゃ! か、可愛い…!
ピンセットでつまんで・・・(荒川さんは指でヒョイッと引っこ抜くんだけど)
指、第一関節ほどの穴を作って、すぽ、っと。
「きれいな花を咲かせてね〜」「ありがとね〜」と声をかけながら。
(細かい作業に思わず、だんだん小憎たらしくなってくるね!と言ったら、
きくてぃんに「みさきさんだめですよ、可愛がって、感謝しながら植えてください笑」と笑われました。笑)
この広さ、いつもは一人でやるのか〜!!
最初はピンセットでケースからつまんでいた苗も、
指で引っ張り上げた方が、根を傷つけなくて良いという気づきも。
わー! 私も指でひっこぬけるようになる! と我を張ったために、
ケースから引っこ抜こうとしてダメにしてしまった苗もありました……。
荒川さんに「大事な苗を……ごめんなさい」と言うと、
「今の時点でダメになっちゃうのは、弱くて結局ちゃんと育たないから、大丈夫だよ」とのフォロー。優しすぎる……。
コツがいるけれど、繊細に、そして優しくなれる時間でした。
午前の体験を終え、歩いてhana cafeさんへ。
荒川さんとはいったんここでお別れ。
今回私たちが植えたトルコキキョウの生長を、定点カメラで見守りたい!
夏、花が咲いたらまた来たい!
「いつでもおいで」と言ってくださった荒川さんに、また会いたい!
来年の定植も、仲間の輪を広げて今度は最後まで皆んなでやり遂げたい!
そんな、”やりたい!” をたくさん共有して、午後のプログラムへ〜(【振り返り②】へ続く)