失敗からの再出発:人生の意味を問い直す旅

私は今、消費者金融3社から借金をしています。それも限度額を超えた状態です。数十年に及ぶニート生活を経て社会復帰を果たし、やっとお金を稼げる環境を手に入れたものの、気づけば借金に苦しむ日々を送るようになりました。「どこまで人生を落とせば気が済むのだろう」と、自分の愚かさに後悔する日々でした。


けれど、その裏には切実な思いがありました。それは、人生を取り戻したいという願いです。


若い頃に諦めた夢やできなかったこと、その喪失感を埋めるためにお金を使いました。働いて得た給料だけでは満足できず、借金をしてでも見栄を張り、自分を大きく見せようとしたのです。しかし、心のどこかでは気づいていました。それはただ、私自身の中にある空虚を埋めようとしていただけだと。


興味もないものにお金を費やし、普通の人なら経験しているだろうと思われることを無理に試しました。周りと同じように振る舞い、周りに認められたいと願っていました。けれど、そのたびに心の中で問いかけてしまうのです。これが本当に自分の望んでいたことなのだろうかと。


結果として、それらの行動はどこか空虚で、自分の人生ではなく、他人の人生を追いかけているような感覚が残りました。


そんな中、ある日ふと思いました。本当に私が取り戻すべきものは何だったのだろうかと。


その問いをきっかけに、私は少しずつ考え方を変え始めました。借金返済を少しずつ進めながら、自分自身を見つめ直す時間を作るようになったのです。


人と比べることや、過去に執着することを少しずつやめ、本当に自分が望んでいることは何なのかを問い直す努力を始めました。


たとえば、朝少しだけ散歩をしてみる、気になる本を開いて読んでみる。それまで、お金で埋めようとしていた時間を、自分の心に向き合う時間に変えてみたのです。それだけでも不思議と、自分の人生に少しずつ色が戻るような感覚を覚えました。


過去の失敗をすべて取り戻すことは、正直言って簡単ではありません。それでも、未来の自分が、あのときの選択は間違っていなかったと思えるような行動を、一つずつ積み重ねることはできるはずです。


借金の返済も、少しずつですが、着実に進めています。決して簡単な道のりではありませんが、毎月少しずつ返済を続ける中で、「自分で乗り越えるんだ」という意志が少しずつ強くなっているのを感じます。この積み重ねが、未来へとつながる大切な一歩だと信じています。


もし、あなたも同じように過去の失敗や喪失感に苦しんでいるなら、一度立ち止まり、自分に問いかけてみてください。本当に自分が取り戻したいものは何なのかを。その答えが見つかったとき、きっと新しい一歩を踏み出せるはずです。


失ったものではなく、これからの未来に目を向けてみませんか?



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