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保育士時代の経験から学んだこと。【自然と子ども】について

実は、画家、写真家として今年度から活動をスタートする以前は、4年間保育士を務めていました。その保育園は園庭で砂遊びができたり、ガジュマルの木陰でくつろいだり、夏は水遊びをして、時には海にも出かけて、とにかく自然との関わりを大切にしている園でした。
そんな保育園で働いて、子どもって、我々大人よりも繊細な感受性で、自然と関わっているなと常々感じています。


1歳児クラスの担任をしていた時に、子ども達と水遊びをしていたんですけど、水道の蛇口を捻ってホースから水を出すと、ホースの先に子どもが手を伸ばして、水に触れながら、その水を面白そうにじーっと見つめている。

きっとその時の子どもって、ただただ、水遊びをしているだけではなくて、

勢いよく流れ出た水が、手の平に当たる冷たい感触。
水が、指と指の間をすり抜けてぽたぽた落ちていく面白さ。
日差しに照らされて光る水の波紋。
優しく当たる心地良い水しぶきや音。

そういったもろもろの水の性質を、肌で、五感で感じ取って、

生まれてきて1年とか1年半の「この世界って面白い!」って感じているはずなんですよね。

大人になっていくに連れて、仕事の忙しさで、時間に追われるような生活をして、
心に余裕がなくなっていくと、どうしても日常的にありふれた美しさを忘れてしまいます。そういうものに対して、いつの間にか、慣れてなんとも思わなくなっていきます。


だから大人になるってなんだろう。成長することは凄く嬉しくて尊いことではあるけど、その自然に感動できる 子どもならではの感動の視点を手放すことになっていくのかな、そんな部分がとても儚いな、と感じています。

いつか消えてなくなるかもしれないからこそ「自然に感動できる純粋な感性は、いつまでも大切に持ち続けたい」と常々思っていて、その純粋さを子どもの視点を通して気づくことができました。

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