枕魚 読書?日記

「枕魚」 panpanya 著

あらすじ


真っ直ぐ歩いている筈が、ふとしたはずみで迷い込む森羅万象の断層。どこかで見た、どこにもない風景。すぐそこにある、永遠に来ないその時。panpanyaの世界にようこそ。日記も併収。 2015年4月刊。


感想

漫画の感想の場合、読書日記でいいのだろうか。まあ、書を読んでいることに変わりないのでいいか。
この漫画は短編をたくさん収録している短編漫画である。すべての話が奇妙でどこか滑稽でスルスルとその物語に溶け込まれていってしまう。街並みや会話がどこか懐かしく思える。
似ているのでいえば九井諒子さんの「ひきだしにテラリウム」とか模造クリスタルさんの「スターイーター」とかだろうか。
個人的には「親切ラーメン」という回がとても好き。親切と書かれたインスタントラーメンを二人で食べようとする話なのだが、落ちのしょーもなさとどことなくずれた二人の掛け合いがとても癒される。
着眼点が面白い話が多いので、散歩前に読みたくなるよい漫画でした。この人の他の作品も読みたい。

いいなと思ったら応援しよう!