摂食障害
今健康で幸せだから語れる過去の自分。
20代社会人になってから約10年間、摂食障害でした。
仕事や家族関係でストレス抱えると、満腹になるまで食べて、満足した矢先、後悔して吐くの繰り返し。吐きだこが出来るほど。
独身の頃は、家族も何故冷蔵庫の中身が色々無くなっている?と思っていたはず。仕事終わって夕飯の残り物やらストックしているお菓子やら散々食べて吐く。
夜中とは言え多分知ってたと思う。でも何も言わなかった。
さすがにバレるかなと思い、仕事帰りオリジン寄って惣菜買って歩きながら食べて、コンビニ寄って吐く。最悪ですね…。
結婚してから落ち着くかと思ったが、頻度は減ったものの週1回は最低吐いてた。
主人も分かっていて、結構露骨にうんざり顔していた。
でも当時はストレスのはけ口がこの行為だった。
今なら分かる。
私は自分に自信がなかった。
亡くなった父は私を溺愛し、父の望むレールを歩き、困った時はすぐに手を差し伸べてくれた。
だから自分の意思がなく、たとえ意思があったとしても思った事を怖くて言えなかった。
白か黒か。グレーはないという完璧主義者。
母も私と同様に何も意見を言わず、父の言う通りに生きていた。怖がっていた。
家族って…。団欒って…。
テレビは付けてはいけず、酒を呑んで語る父の話を、一方的に聞いているだけの団欒だった。
ストレスの発散を違う所へと、仕事帰りジムに通うも、建築士の資格を取得するのに学校通うも状況は変わらず。
逆に自分を追い込んでしまっていた。
結婚してやっと親元から離れるという嬉しい気持ち。落ち着くかなと思ったが駄目だった。
子供が出来て環境が変わっても変わらず。
初めての子育てと、環境の変化に受け入れず違うストレスが加わる。
でも2人目を育てていた頃か…
ぱたっと終わった。
2人目の子育てでようやく慣れて、違う環境も受け入れて、やっと自分に自信を持って、自分を好きになったからだ。
もちろんベースにある自分の性格は変わらない。父に似た感情的で完璧主義者。でもそんな自分をコントロール出来るようになった心のゆとりが出来た。
時間はかかったが、今は何故あんな行為をしていたのか…あの頃の自分をヨシヨシしてあげたい。
歪んだ愛情だが、間違いなく父は私を愛してくれていた。
生きていた頃に言いたかった。
そして父が亡くなった後、母は人生を取り戻すかのように今謳歌している。
最後病院で意識がない状態の時、父に声をかけたら動いた。
周りの親族もびっくりしていて。
ありがとうの気持ちが伝わっている事を願う。
そして今私は私の人生を生きていると伝えたい。