リラックス
僕は以前、本と音楽と映画だけで生活していたことがあった。これだけで充分だったのだ。午前中は自転車で本屋なりブックオフなり図書館なりレンタルビデオ店に行って、午後から寝るまで本と音楽と映画をやっていた。やっていたといっても、もちろん読んで、聴いて、観るだけだ。
ただ、就職してから疲れたのか興味がなくなったのかこれらのことができなくなった。
そして、鬱になった今、全くできなくなった。調子が良いときは本や音楽はできる。ただ、映画は相変わらず観ることができない。
それで調子が良いときに大体本を立て続けに読むのだが、ある段階で参ってきてしまうようになった。僕はそもそも本を読むのが得意ではない。かなり神経を使うからだ。それで鬱になった今、さらに神経を使う。だから本を読むとヘトヘトになる。
とはいえ、時間はあるのだからこの際知識でもつけてやろうと思い、佐藤優『読書の技法』、池上彰・佐藤優『僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』を読んだ。これらの本は数年前に読んだことがあった。
佐藤優さんや池上彰さんのような知識人がどうやって知識をつけているのか知ることができる。とはいえ、到底真似できない。これらを読んだ時は鬱ではなかったが、その時でさえも真似できないと思った。鬱の今では尚更無理だ。彼らとは住む世界が違うのだ。とはいえ、知識人たちがどのように知識をつけているのかは参考になる。
まあとにかく、本を読むと神経を使いヘトヘトになるのだ。鬱の時は読書は控えた方がいいかもしれない。
以前何かの記事で読んだのだが、以下のような休養が良いらしい。
・散歩などの軽い運動をする
・規則正しい生活をする
・早く寝て十分な睡眠を取る
・好きな音楽を聴く
・ゆっくりお風呂に入る
確かにこれらのことはリラックスに向いているかもしれない。僕の場合、本ではリラックスできないな。うん。これで充分かもしれない。これらだけ心掛けておけばいいのかもしれない。本は神経を使うからな。そして、考え込んでしまうからな。そして、しんきくさいからな。