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季節を感じる好きな眺め。かつら。
注文住宅の営業&住まいのアドバイザーを15年してきた私が自宅をつくるときに大切にしたことのなかに、
「木を見ながら季節を感じて暮らすこと」がありました。
落葉樹、常緑樹、果実のなる木をそれぞれ選んでどの部屋からどう見えるかも楽しみに想像して計画して。
家を建ててもう14年経ちますがほぼそれは思い通りに叶っていて。家の中からの好きな眺めのひとつがカツラの木です。
庭木を決める時、周囲の人がいろいろと心配して言ってくれることって多いですよね。お客さんの家も多くのお宅がそうでした。
・庭に木を植えると虫が大変だよ
・根がはって大変だよ
・手入れが大変だよ
と、庭木に関しては前向きじゃないアドバイスをくれる人がとても多い。たしかにどれも間違いではないです。落ち葉の掃除も大変だし、毛虫などもぜったいにいます。
でもあとは価値観の問題で、手がかかっても虫がいても、木のある暮らしを楽しみたいならそれらはとても小さな問題ですから。
私の家づくりは「木を眺めて季節を感じながら暮らすこと」はすごく優先度の高い大切なことだったので迷いはまったくなかったなぁ。
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玄関横に植えたカツラはみるみる大きくなって、今は2階の軒先も超えているため、毎年自分で下屋根に降りて剪定しています。
新緑の頃から夏が終わるまではこんな感じに。陽が当たってキラキラして鳥もよくきます。
想定外だったのは、階段の下から2階を見上げても葉の緑がみえること。木が大きくなって見える景色が予想以上に、これはうれしいおまけでした。
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カツラはハートの形をした葉がかわいらしくて、冬になると葉はぜんぶ落ちます。冬の間は部屋に日差しが入って陽だまりがあたたかく、夏は日差しを遮ってくれる。
風に揺れたり夕陽があたってオレンジ色になったり、そんな暮らしは見飽きることはなくて
あぁしあわせだなぁ、って思う。
家をつくって実現したことをこうしてひとつひとつ見ていくと意外とありますね。〝あの頃どんな気持ちで家づくりしてたっけ〟って思い返すと願いが叶っていることに気づいたり、小さなしあわせを見つけたり、愛着もまたひとしおだったり。
やりたかったことが実現してるって実はすごいことで。かわいいねこ息子たちもこの窓辺がお気に入りの場所になっている。好きなものはモノだけじゃなくて五感で感じられるいろんなものがあることに日々感謝。
大切にしたい眺めです。