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空の王国編2妖精の砦
第二章 空の王国編 妖精の砦 ケインとフロルは地図を合わせた。ほとんど同じではあるが黒い線が アンナの地図にはない。そして・・・! 黒い線をなぞってみると、最後のゴールにソードマスターと書かれてる。 「ソードマスター?どういう意味だろ?フロル?」 「推測で考えるよ。①ここまで行けば剣術を極められる。②剣の師匠がそこに居るか。多分どっちかだ。」 ケインは燃えてきた。ソードマスターか。カッコいい! 「フロル、俺たち男だろ。黒い線の道で行こうぜ!」 「おいケイン。本当か!!」 フロルは驚いた。無謀じゃないか。賢い奴かなって始め思ってたけど 意外と熱血タイプなんだな。僕は冷静なんだけど。 二人は黒い線の道筋をたどって前に進んだ。辺りは暗く、暗くなっていく。 ほとんど迷子状態だ。やばい。アンナの地図通りに行けば良かったよ。ファ~~! 「なんか、紫の羽が生えた人間が飛んでなかった?」フロルは自分の目を疑いながら言った。 ケインもなんとなく見えた。 もっと前に進むと、紫の羽を持った白くて綺麗な体の妖精が出迎えた。「誰?」フロルは白い妖精に話す。 「いらっしゃい。空の国、妖精の砦へ。」 あまりにも神秘的で綺麗だ。 「や、やったよフロル。」 「ケイン、良いところに着いた。」 「え?知ってるの?」 「うん。ここ空の妖精の場所。この場所に来た者は安らぎをもらえる。本では読んだことがあるけど、来たのは初めてだ。」 フロルは妖精の美しさにびっくりした。 「こんにちは。どこのお客さん。名前を聞いて良い?」 「フロル!」 「ケイン!」 「私はイリデッサ。光の妖精です。」 周りに居た妖精たちは珍しい客が来たことを喜んだ。 イリデッサ(女)は仲間を紹介した。 ティターニア。(女) シルフ(男) ノーム(男) オペロン(男) ディーナ・シー(男) ウンディーネ(女) 妖精は女ばかりというイメージが強いが、ちゃんと男の妖精も居た。 約30人くらいの妖精の中の7人がケインとフロルに興味を抱いた。 ティターニアは女勝りの女王妖精だ。 「君たち、歓迎するよ!」 フロルとケインはこの神秘すぎる妖精の世界にずっといたい気もした。「ここに座って」シルフは言う。 丸太の椅子に座った。 オペロンはケインに話す。 「君は水の剣の主だね。幸運をそして勇気を。私は妖精の王様だ。」 ノームはパチリと開けて話す。 「イーヒッヒッッヒ。地下の妖精、ノームだ。地下の世界は好きかい?空と同じくらい地下の世界は謎めいてるんだーよ。 水の妖精ウンディーネは控えめだ。英雄ディーナ、シーは ウンディーネの彼氏のようだ。 手を繋いでる。 「レイナには何の罪もない。空の王様が馬鹿だからだ。逃げるに決まってる。」 イリデッサは言う。 「お二人、任務で来たんでしょう?」 「え?どうしてわかるの?」 フロルはキョトンとする。 「なんの任務ですか?答えて」 「赤いドラゴン。空姫レイナを救う。」 妖精は微笑んだ。 「あなたたちが救世主ね。レイナをお願い助けてあげて。その前にレイナを知ってる?」 「ごめんなさい。知らないです。」フロルは言う。 「俺も知らない」とケイン。 「レイナは空姫。回避属性のレイナよ。千年の弓の所有者に選ばれてる。赤いドラゴンの討伐がんばって。ここから東に行けば、天の森へ行ける。地図に印を付けてあげるわ。」