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妻と歩んだ日22〜入院と決断〜

2022年6月1週目

仕事中、妻から電話が…

何でも上の子が産まれた時、同じ日に出産して同じ病室になった人が、子犬を譲ってくれるって約束した。病気だから断って欲しい…と。泣きながら電話してきた。

強烈な違和感…

そんな話、聞いたことない…

確かに帝王切開だったから、数日4人部屋に入院してたけど、同じ日に産まれたなんて話題もなかった…

とりあえず、こっちで断っておくから、安心して休んで。と、電話を切る。

一応、病院に電話…

もし、妻が同じ話をしたら、こちらで対応する旨を伝える…

電話口の看護師さんも、昨日の晩から急にそんな事を言い出した。と、教えてくれた。

そして、病院に呼ばれる…

肝臓がだいぶ悪い…
ほとんど機能していない…

数日振りに妻に会う。

退院出来るから来たのかと勘違いされる。

とりあえず、象のように浮腫んだ足をさすりながら、久しぶりの会話。

少し感情的になることはあるけど、普通に会話出来る。

先生からの説明り
アンモニアが脳にまわると、記憶の錯乱等が起きる。今はそんな状態だと。

今は、アミノ酸を投与して、一時的に肝臓の機能の代用をしてるから、投与後はしばらく普通の状態になる。と。

そして、今の抗がん剤を使うと、一時的に良くなるかも知れないけど、確実に余命を縮める。

最悪、そのまま息を引き取る事もあるが、どうするか決めて欲しい。と言われた。

妻に

ディズニーランド行く?

と、聞くと、絶対行く。と。

じゃあ、自分が決めていい?と聞くと

任せる。と。

何かあったら、好きなだけ恨んでいいから。

そんな会話をして、抗がん剤の投与を決める。

コロナ禍だけど、次回から、特別にお見舞い可能に…

あぁ、この特別に。って、状況、昔もあったな…


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