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とあるJKの日常譚 # 19 受験期の支え③ 友達
私のクラスは、ある意味バランスのとれたクラスでした。とんでもない問題児が一人居ましたが、まわりの人はみんな優しく、なんとかなっていました。
受験期、私たちは学年7クラスのなかで、一番成績が悪いクラスでした。
ですが、クラスの仲はよかったのでみんなで教え合ったりしながら受験期を過ごしました。
私はどちらかというと、教えてもらうより教えてあげることの方が多かったように思います。
私は数学が大の苦手でした。
数学だけ他の教科より20点も低いというのがその証拠です。
その中で、一人、私に数学を教えてくれる子がいました。仮に、『ななせちゃん』としましょう。
彼女は私の真逆で、数学が1番得意でした。
彼女とはびっくりするほど気が合いました。好きなものや好きなこと、考えていることなど、前世双子だったのではないかと思うほど息ぴったりでした。
私が体調を崩すたび、『りなちゃんがいないと寂しいよ』と、優しいメッセージをくれました。
彼女がいたから、私は毎日学校に通えたのだと思います。
彼女の優しさや明るさ、行動力や元気さ、そしてその笑顔が、私のことを引っ張ってくれました。
他にも、
面白いことを言って笑わせてくれた『土田くん』、
私をたくさん頼ってくれた『まほちゃん』、
『ふゆちゃん』、『なつみちゃん』
など、私は本当に友達に恵まれていたと思います。
そんな友達のおかげで、私は今ここにいることが出来ているのだと思います。
すべての出逢いに感謝を。