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【文系大学生が独学で挑む】乙種第4類危険物取扱者試験一発合格体験記

1月14日

この日は危険物取扱者試験の合格発表日であり、私は乙種4類(以下乙4)を受験しました。

結論から言うと合格しました。しかも一発です。

初の国家資格なだけあってかなり嬉しかったです。

今回はなぜこの試験を受けようと思ったのか、どのように勉強したのか、当日の手応えはどうだったかなどを色々お話ししようと思います。

これから受験を考えている方に向けて少しでも参考になれば幸いです。


「1.なぜ乙4を受験したの?」


理由を簡潔に言えば

「何も勉強せずに大学1年生を終えるのは流石に勿体無い」

と言う単純な理由です。

私は現在大学1年生で、乙4とは別に本命の試験の勉強をしていました。

しかし、その資格の難易度がかなり高いので試験は2025年(2年生)に受ける事に。

結果として1年生は何も資格を取らない事になるので「何か1つは資格が欲しい」と考えました。

その結果乙4の勉強を始めた訳です。
本命の試験勉強の息抜きにもなりますしね。

ここで乙4を選んだ根拠は

・人気な資格であり受験者数が多い
・国家資格である
・比較的難易度が低い
・免状が欲しい(国家資格の免状に謎の憧れ)
・東海オンエアりょうくんが持っている(ファン)

などです。正直な話

「無いよりマシでしょ」

と言う安易な発想ですね。

今の所使う予定はありませんが「深夜のガソリンスタンドで働ける」と言う選択肢が増えたのは嬉しいものでもあります。

「2.どのように勉強したの?」

まず私は試験2ヶ月前にテキストを購入しました。

(個人的にはめちゃくちゃ良いテキストだった)

基本的に乙4のテキストを買うのであれば有名な

「10日で受かる!乙種第4類危険物取扱者すいーっと合格」

であったり、もしくは公論出版の過去問集の2択かなと思うのですが、私は買いませんでした。

まぁ特に理由はありません。

前者のテキストに関しては「必要最低限の知識のみで合格する」と言うもので「100%を取る気でいる私」にとって合わないかなと思ったからです。

公論出版のテキストは基本的に書店になくネットで買うものなので「早く欲しい」と思っていたせっかちな私は選択肢にありませんでした。

「100%を取る気でいる」のに公論出版の過去問集を買わないのは結構矛盾しているような気がしますがそれは一旦置いておきましょう(笑)

もちろんこれらのテキストを批判したいわけではありません。むしろ乙4の中でもかなり有名なものなのでこのテキストで勉強するのは全然ありどころかそっちの方が良いようにも思います。


さて、テキストの話が少し長引いてしまいましたが、ここからは具体的な勉強内容を説明します。


期間としては2ヶ月ですが、私は

「空きコマの暇な時間」

を有効活用したので基本的に空きコマのある日しか勉強していません。

なので実質2ヶ月も勉強していないですね。むしろ1ヶ月もないくらい?

流石に試験1週間前は毎日勉強しましたが。

具体的な勉強の流れは以下のステップです。

【ステップ1】テキストを1周する(通読しない)
【ステップ2】法令、物理化学、性質の3つごとに細かく意識して苦手な問題を見つけ出す
【ステップ3】アプリ等を活用し、苦手な問題を潰す
【ステップ4】テキストやインターネットにある模擬問題を解いて最終確認


まず【ステップ1】ですが、これは試験全体のイメージを完璧にするための準備ですね。

いきなり問題なんて解けるわけないのでまずは「この試験はどのような事を勉強するのか」を把握します。地味な作業に見えてこれがめちゃくちゃ重要だったりします。YouTubeを使うのもありですね。

そのため通読する必要はありません。
何なら軽く流し読みするくらいで十分。

そこにアウトプットも入れたいのであれば、先に問題を見て出題箇所の部分だけテキストを見て解けば立派なアウトプットになります。私はそうしていました。

大体何を問われているのかを理解すれば次は細かく見ていきます。これが【ステップ2】です。

一気に細かく見るのはモチベが下がる要因になってしまうので試験に沿って法令、物理化学、性質の3つに分けて細かく見ていきます。

細かく勉強すれば苦手な問題が必然的に絞れます。

例えば私の場合、法令の中でも「危険物保安監督者」「危険物保安統括管理者」「危険物施設保安員」の基準がごちゃ混ぜになって中々覚えにくかったです。

このように苦手な問題を発見し、且つそれが頻出問題であれば確実に正解するようにします。

ここでコツというか、私がやっていた事としては「身近なものでイメージする」という事です。

例えば

「給油取扱所は指定数量問わず予防規定と危険物保安監督者を定めなければ行けない」

を覚えるのなら近所のガソリンスタンドをイメージして「あそこ予防規定と危険物保安監督者定められてんのか」と考える事ですんなり頭に入ります。


そして【ステップ3】に入ります。
ここでは乙4問題集のアプリを活用し、苦手な問題を潰していきます。正直なところテキストだけでも合格できたかも知れませんが、アプリは沢山問題が用意されておりアウトプットの効率がかなり良いです。当たり前ですが単に答えの番号を覚えるだけでなく「なぜこれが正解なのか/間違いなのか」をしっかりと把握した上で問題を解いていきます。それではアウトプットとは言いませんからね。

筆者はこの2つのアプリを使用


最後の【ステップ4】は今までインプットした知識がどれほどのものかを確かめるために模擬問題を解いていきます。

私が使っていたテキストには全2回分の予想模擬問題が収録されていたので合格点に達するまで何度もやります。

合格点に達したら仕上げとしてもう一度テキストの節末問題を1周し、間違える問題が無いかを確認します。

効率が悪いような気がしますが、私はこのやり方が一番落ち着くのでそうしました。

試験は落ち着いて臨む事が何より重要です。
自分の満足行く勉強量/やり方を把握しておきましょう。

そして試験前日の寝る前に最終チェックとしてインターネットに載っている模擬問題を解きます。

色々あるとは思いますが、最もメジャーなものはぜんせきwebの模擬問題でしょう。

私もぜんせきを使いました。
ただお金をケチりたかったので初回無料の1回を最終チェック用に。

ただぜんせきの問題を解き続けたら余裕で合格点に達すると思うので確実に合格したい人は素直にお金を払っちゃうのもありだと思います。

これでやれることはやったと思い少し自信が付いてきました。

ちなみにですがまとめノートを作るのは個人的にはあまりおすすめしません。最終手段です。
(もちろん個人差あるのでやりやすいやり方で勉強しましょう)


「3.当日の手応えは?」

12月10日に試験を受けましたが

結論…落ちたと思いました。

中でも一番不安なのは実は法令でした。
割と自信はあったのですがいざ試験を見てみると

「2択まで絞れるけど答えが分からない」

問題が少しばかりありました。そして普通に分からない問題も1.2問。

こんな調子じゃ合格点超えないんじゃないのか…

なんて思ったりもしました。

物理化学、性質は合格点に達している自信はありました。少し不安だった問題は試験終了後にテキストを見て答えを確認。するとほぼ正解だったのでこの2つに関しては心配はありませんでした。

とは言え性質はアクリル酸の問題が出てきたのでそれは分からなかったです。ただ適当に選んだら合ってたのでやはり試験というのはも絡みます。

法令…不安 物理化学・性質…大丈夫

この気持ちで合格発表まで1ヶ月待つことになります。結構辛かったです。

そして合格発表日になりサイトにて合格者の受験番号一覧が掲載されます。

そしてドキドキしながら自分の番号を探し

「あった!!!」

落ちた可能性の方が高いと思っていたのでこれは本当に嬉しかったです。

滋賀の受験者数少ない…


「4.結論」


まず、乙4の難易度は

国家資格の中では比較的易しくてもちゃんと勉強しないと絶対に受からない試験

だと思いました。

たまに「乙4は簡単、○日で受かったよ」

なんて声を聞きますがおそらく理系の方はそう思うかも知れません。

しかし文系は物理化学が全く分からないので1からテキストを見る必要があります。

理系は実質物理化学の科目を免除されたようなもの。そりゃ難易度の感じ方は大きく変わりますよね。

なので「簡単だよ」と言われても気にする必要はありません。

確かに私も「国家資格の中ではまだ易しいな」とは思いましたが、あくまで「国家資格」としてみた場合なので勉強中は「簡単では無いな」と思いました。覚えることが多いですからね。

しかし、ちゃんと勉強をすれば短期間でも合格を狙える試験だと思いました。


今は免状が届くのを待っています。
合格発表日にはもう通知書が投函されていたので翌日に申請しました。(投函される早さは都道府県によると思われます)


届くのが楽しみです。早く財布に入れてみたい…

せっかく免状を申請したからには何かに活用したいなとも思っています。

2月の初めにFP3級を受けるのですが、そこで必要となる身分証明書にどうやら危険物取扱者の免状が使えるみたいなのでそこで使おうと思います(笑)

FP3級のこともいつか書けたらと思います。

それでは。


※追記(2025年1月25日)

免状が届きました。

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