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プロや常連客などの意見を丸ごと反映させたボードゲームはどうなるのか? 《4》

こんにちは!
前回はボードゲーム内のカード制作についてお話しましたが、いつも読んでいただいている方、本当にありがとうございます!(前回の記事はこちらです😊)

今回は、設計書プロモーションビデオの話を中心にお話しします。ボードゲーム開発の要ともいえるこれらの工程は、なかなか簡単に聞ける話ではないので興味深い内容になるはずです。

ぜひ、最後まで楽しんで読んでいただければ嬉しいです!


設計書を作ってみて

設計書って最初の段階が完成レベルでないといけないんですね…(当たり前です)。今回作ったボードゲームは受けたフィードバックを全て反映させているので設計書を何度も修正するのは致しかないことでした。

というわけで今回使っていたソフトはこちら

CADと呼ばれる図面作成ツールですね。FreeCADは無償で商用利用が可能な高機能3DCADソフトです。今作はカードや箱の設計書だけだったので十分過ぎる性能でした。次回作でもお世話になりそうです。

案外設計書自体を直すことは簡単でした。それより、設計書に変更を加えたことによるイラストの修正のほうが大変なように感じられます。

設計変更による弊害

過去の記事でも触れましたが、当初の予定の2倍近く大きいサイズで作ることになりました。様々な人のアドバイスを受け、修正やコンテンツを詰め込んだ結果です★

当然、痛い目に遭うわけですが笑
今回得られた経験は、厚塗りイラストの全面印刷はおすすめできないという話です。

どういうこと?と思われるんですが、大きさ変更による痛手だったのはパッケージのデザインでした。他のカードデザインなどは元々高解像度で仕上げたため、特に問題はありませんでした。

パッケージ全体イメージ

パッケージ蓋には側面までブラシで描いた1枚の大きいイラストを使用しています。当初予定していたサイズでちょうど見栄えが良くなるようにブラシ痕を残したり加工しています。

パッケージ蓋設計書

それが2倍近く大きくなるということは、整えた見栄えが崩壊するということを意味します😇もちろん忍耐強く直しました。

拡大によりドット化した筆跡やぼけを全て修正。ぬるっとした仕上がりでなく筆跡を残して、まるで絵画を近くで見ている気分になれるように仕上げました。

他のボードゲームに厚塗りイラストをパッケージにしているものが少ない理由がなんとなくわかりました。そもそも厚塗りイラストを用いたボードゲーム制作自体おすすめできないかもしれません笑。

PVや説明動画を作ってみて

という感じで、しょっちゅう商品に修正が入るため映像委託ができるわけもなく🥺…(結果的には制作費用が浮いたと思います)。今回製作した動画は30秒のPV、7分の説明動画です。どちらともフル3DCGアニメーションとなっています!

そして今回使ったソフトはこちら
https://www.unrealengine.com/ja

Unreal Engineというゲームエンジンです。使い方としては3DCGモデルを配置して空間を作り、キャラクターやカメラを動かして仮想空間で撮影を行いました。

当初はblenderという3DCGソフトで撮影するつもりでしたが、今後の開発に役立つ可能性を秘めたゲームエンジンであったのでわざわざ1から知見を集めて導入に至りました。

そこまでする理由としてざっくり言うと、綺麗な映像が作れるからです👍。

今日はよく見るお顔ですね🌝。おじさんがにちゃついているシーンでも映画のような仕上がりになりました。このようなシーンが量産できます。

PVはボードゲームの没入感を高める大事な要素なので手を抜かず作らせていただきました。製作期間は下記のような感じで進めてました。

およそ半年間
絵コンテ→映像制作ーーーーーーーーーーーー→
テストプレイ→商品修正→ループーーーーーーー→
クラウドファンディングサイト作成、審査ーー→

商品共々審査ギリギリまで完成度を上げていました。テストプレイ時に発見したルールが追加されても、説明動画には破綻がないようにシーンを追加したりしていました。

次回予告

今回は設計書とプロモーションビデオについてお話しさせていただきました。お付き合いいただき、ありがとうございます。いかがでしたでしょうか?

今回の記事で『プロや常連客などの意見を丸ごと反映させたボードゲームはどうなるのか?』 シリーズはクラウドファンディングが成功するかしないかまで結論づけできないので一旦お開きとなります。結論を楽しみにしていた人は申し訳ないです😭

次回からはまた別のタイトルでニセドリ関連の記事を書いていくと思います(まだまだイラストのタイムラプスなど公開しないともったいないものがいっぱいあります!)。 

楽しみにお待ちいただけると幸いです!

【お問い合わせ先】
LITF.studio
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