電荷の保存則

電荷の保存則は、ある種の誤解を招きやすい。電荷は実体的なもので、素粒子にくっついて動き回り、素粒子反応の際には素粒子の間でやりとりされる、という誤解である。実際には、素粒子の存在する場所に電荷があるのではない。電荷とは、電子などの場が電磁場と相互作用する時の強さを決める定数(結合定数)である。したがって、電荷とは場全体の性質を表す定数であり、素粒子が電荷を担って動き回るわけでは無い。

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