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リテピ花写059 平和の思い世界に届け 鎮魂と平和を祈念する陽光桜

日本を代表する桜、ソメイヨシノの開花の知らせに続き、
一番に満開となった東京をはじめ、
各地から見頃の情報が次々と入ってきています。

そんな中、一足早く咲き満開を迎えた陽光桜。
大きく成長した木に咲く、美しいピンク色の大輪の花は、
下向きに咲き、下から見上げても、その華やかさを満喫できます。

平和の願いが込められた陽光桜

実は、陽光桜の美しさには、平和を想う心が込められていました。

第2次世界大戦中、教員であった愛媛県の高岡正明さんが、
戦後、戦死した生徒たちの冥福を祈って桜を贈ることを思い立ち、
各地の環境に適応できる強いサクラを作り始めます。
試行錯誤の結果、
寒さに強いアマギヨシノと暑さに強いカンヒザクラを交雑させて
実に25年もの永い歳月をかけてやっと誕生させたのです。

自然界に存在しない人為的に作り出された陽光桜は、
1981年に品種登録された歴史の浅い桜ですが、
他のサクラよりも耐寒性や耐暑性があり、
環境適応力が高く、花も木も大きく華やかで美しく、
ソメイヨシノより一足早く咲き、病害虫にも強いのが特徴。

環境適応力が高く美しい陽光桜

高岡正明さんは2001年9月10日に92歳で亡くなるまで、
世界の平和を願って、平和のシンボルとして、
各地の公園や学校、寺社などや海外まで苗木を贈り続けました。
正明さん亡きあとは、息子の照海さんがその想いを引き継ぎ、
日本国内だけでなく世界へと平和の桜を毎年3,000本も贈り続けています。

この感動的な話は、2015年に笹野高史主演で、
映画「陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-」で公開されました。
またシンガーソングライターの茜沢ユメルさんが、
陽光桜誕生秘話を伝える音楽プロジェクトを開始し、
2015年に徳間ジャパンからシングル「Stay~さくらの花のように」(c/w「夢桜~あなたの希望になる~」)、2018年にシングル「風になって花と踊ろう」(c/w「さくら」「陽光桜~あの時の教え子たちへ」)をリリース。
2017年、東京・豊洲で茜沢が初監督を務めたインディーズ作品
「陽光の木の下で」も上映されました。

花への思いは、人さまざま。
それぞれ大事にしていきたいですね。

アマギ桜とカンヒ桜の良い面を引き継ぐ陽光桜

平和よ、世界に届け!

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