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リテピ花写039 不如帰でなく、杜鵑。鳥ではなく花 ホトトギス

初めて見たときは、なんと、面白い形の花か。
どうなっているのか興味津々でした。

名前を聞いて、えっ、鳥のホトトギス(不如帰)と同じ?
と思いました。

不如帰は、独特の鳴き声で、テッペンカケタカとか、
トッキョキョカキョクという風に鳴いているように聞こえます。
不如帰は古代中国語で、その鳴き声を表したものです。

群れて咲くようなホトトギス

因みに有名な話で、
織田信長は、「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」
豊臣秀吉は、「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」
徳川家康は、「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」
と、それぞれの性格を表す言葉があります。

この中で、働き甲斐のある会社を作れるのは、
いろいろ工夫する秀吉。
信長は短気で、家康は待っていては何もできない。
理想のリーダーでないということです。

花のホトトギス(杜鵑)は、その独特斑点と形が興味を惹きます。
斑点が、不如帰の胸の斑点に似ていることから
ホトトギスと呼ばれます。
でも、あまり似ていませんね。

枝から枝に分かれて、たくさんのつぼみと花が咲き、
風にゆらゆらと揺れています。
枝分かれして、幾何学的に折れ曲がったような全体のフォルムが、
造形的にも面白く感じられます。

風に揺れるホトトギス

ホトトギスは、19種類ほどがあり、
日本、台湾、朝鮮などの東アジアが原産。
日本固有のものは10種もあり、それらは日本原産です。

日本では元禄時代から慕われ、
夏の終わりと秋の到来を告げる花として歌われました。
またの名を油点草(ユテンソウ)とも呼びます。

花言葉は、「永遠にあなたのもの」「秘めた意志」「永遠の若さ」。
意外といい意味なんですね。あやかりたい。

園芸種もあり、夏から晩秋にかけて咲きます。
でも、あまり見かけないのですね。
見かけたら、じっくり観察してみてはいかがでしょう。

ホトトギス

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