リテピ花写023 ピンクの風は便りを運んで サフランモドキ
道ばたでピンク色きれいな花を見つけました。
小さな百合なような感じがします。
サフランモドキですね。
モドキという変な名前は、江戸時代に日本に入り、
薬用のサフランと間違えてサフランとて名付けられました。
ですが、明治になり、間違いと分かり、モドキを付け加えたのでした。
きれいな花には何の責任もないのに、
人間の勝手な都合で、
偽物みたいな名前を付けられたのですね。
学名は「Zephyranthes」(ゼフィランサス)。
ギリシャ語で“風”意味する素敵な名前を持っているのですよ。
花言葉も、「便りがある」などで、風が便りを運ぶのです。
風の便りという言葉もありますね。
便りはピンクの風に乗って って、何か素敵な感じがしますね。
この他、「陽気」「期待」「清純な愛」「歓喜」「予想」など、
いろいろな母言葉を持っています。
白い色の花は、「汚れない愛」。純白の花嫁衣裳って感じですね。
白色の花は一般的に「玉すだれ」と呼ばれています。
サフランモドキは、ジャマイカ、メキシコ、グアテマラ、
キューバなどが原産国で、ヒガンバナ科・タマスダレ属なんです。
ヒガンバナ科というのは意外でした。
ただ、彼岸花と同じように、
サフランモドキや玉すだれには毒があるのです。
全草に「リコリン」という有毒成分を持ち、
特に球根部分の鱗茎には強い毒性があります。
腹痛や吐き気、下痢、痙攣などの食中毒を引き起こします。
「ニラ」や「ノビル」に似ていますので、
間違って摂取しないようにしてください。
揉んでも独特の匂いがないので、区別できます。
初夏から秋にかけて、暑い期間に清々しく咲く
ピンク色の美しい花にモドキでない素敵な名前を付けたいですね。
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