行動する時に役に立つ図
ずっと感じていたことを図にしてみたら、とてもすっきりしたので、ここに書いておきます。
これは、ぼくが新しいことを始める時の行動指針だ。
左に「今の自分」という円があって、右に「新しいこと」という円を描く。
この時ポイントになるのが、2つの円が重なり合うのだけれど、その面積を極力少なくするということ。
そうすることで、「今の自分」と「新しいこと」の2つの円の外径が最大化する。
つまり、「新しいこと」を始める時には、今の自分と共通点を保ちつつも、より未知なものと出会うことで、自分の幅や面積が広がる、という考え方だ。
逆に、あまり面白くないのが次の状態だ。
この図では、外径はあまり大きくならない。
また、新しいことが「今の自分」と切り離された場所だと、自分を見失い、大海原で漂流してしまう危険がある。
それは、言うなれば「冒険」である。
もちろん「冒険」の結果、素晴らしい宝島に辿り着くかもしれない。
しかし、そうでなければ、荒れ果てた無人島に漂着したり、途中で難破するかもしれない。
ゆえに、基本的には、自分の中の国境地帯に「ベースキャンプ」をつくり、そこからしばし外界へ遠征し、発見と開拓をしていく戦略を取る。
新しい土地を開拓したら、街をつくり、発展させ、また国境地帯のベースキャンプから旅に出る。
そんな風に人生を進めていくと、いつの間にか自分の人生が広々と豊かなものになっていく。
この考え方は、新しい仕事、趣味、場所、人、本、音楽、なんでも応用できる。
図で表すとこんなイメージだ。
次に、この図の中でポイントとなる、「ベースキャンプ」を置く場所だ。
目印は2つある。
1つ目は「興味の風」と「好奇心の紙飛行機」、2つ目は「ビジョンのアトリエ」だ。
1つ目の「興味の風」とは、自分がいま気になっていることやなんとなく好きなこと、そんな香りがする風のことだ。
そして、そんな風が吹く場所にたどり着いたら、しばし日常の時間を止め、ひとりで見晴らしの良い丘に登り、「好奇心という紙飛行機」をそっと投げてみる。
その飛行機が「興味の風」に乗って向かう先が、次に自分が向かうべき方角だ。
2つ目の「ビジョンのアトリエ」は『直感と論理をつなぐ思考法』の中で佐宗邦威氏が提唱している「自分モードの思考」を行うための空間だ。
その空間では、「妄想」「知覚」「組替」「表現」という4つの部屋で構成され、自分の心が好きなことやワクワクすることに向き合い、それらを分解、再構築し、生まれたアイデアを「プロトタイプ」として表現できる。
(詳しくは『直感と論理をつなぐ思考法』を。とっても面白い。)
つまり、ビジョンのアトリエは、自分の内なる声に耳を傾け、自分の大切にしていることや好きなことから、次にやってみたいことを炙り出すための場所である。
ここで得られたアイデアやモチベーションを燃料に「好奇心の紙飛行機」は飛んでいく。
たくさんの燃料をつくればつくるほど、長く、遠くまで。
まとめると、こうゆう図になった。
新しいことを始める時には、「今の自分」と「新しいこと」の円の外径が極大化することを意識する。
ただし、その円は離れ離れにならないように、重なり合う部分をつくる。
重なり合う部分(ベースキャンプ)は、「興味の風と好奇心の紙飛行機」を目印にする。
その紙飛行機の燃料は「ビジョンのアトリエ」でつくる。
あとは紙飛行機の向かう方角を探検してみる。
しばらく、ぼくはこの図を地図に、歩いてみようと思う。
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