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天路歴程(現代語訳)

大正2年に出版された天路歴程(訳:松本雲舟)の導入部分を 現代語訳してみました。 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/943456 私がこの世の荒野を歩いて行った時に、ある洞穴の側に休んで、 そこに横になって、眠った。 眠ると、一つの夢を見た。 夢の中で、見ていると、ぼろを着た一人の男がある場所に立っていた。 自分の家から顔を背けて、手には一冊の書物を持ち、 背中には大きな荷物を背負っている。 見ていると、彼はその書物を開けて、中を読んだ

    • バシュラール「空間の詩学」意訳的要約(序論1〜3)

      ガストン・バシュラール「空間の詩学」の序論一から三までの要約です。 序論自体は九まであります。 ()は自分の解釈です。 序論  一 ・詩的な問題を研究したいと願う哲学者は、  これまでの自分の哲学的研究の習慣を捨ててね。  考えを繋げたり積み上げたりしてるのは虚しいから、  イメージの中に没頭した方がいいよ。 ・詩の哲学というのは、言葉から生まれる新しいイメージの中に  完全に没頭することだよ。 ・詩的イメージは魂から湧き出るもので、  浅い考えからは生まれないものだ

      • 映画「白痴」 翻訳

        ■はじめにYoutubeにあがっている、ドストエフスキー原作の映画「白痴(1958)」の翻訳です。 Mademoiselle Folliculeさんによる英語字幕を日本語に翻訳しました。 https://www.youtube.com/watch?v=qn8G-RYyfrM IDIOT 白痴 ■列車Are you cold? 寒いか? Very much. ええ、とても。 I never thought it would be so cold in our coun

        • 「私の個人主義」 意訳的要約

          夏目漱石の「私の個人主義」を意訳しながら要約してみました。 全57段落。 ◆導入、◆第一編、◆第二編の三章の構成です。 ◆導入 【挨拶】 1 学習院には初めて来た。 2 岡田さんからここの講演の依頼を受けたのだが、   病気で何も考えることができなかった。   約束の日が近づいて、怖がっていた。 3 約束の日が来ても音沙汰がなかったので流れたのかと思ったら、   一月後に延期ということになっていた。   改めてお願いされ、驚きながらも請け負った。 4 一ヶ月考える時間はあっ