写真で巡る、ヨーロッパ食の旅
こんにちは。小夏です。
ちょっとカフェ経営とは関係ないことも書きたいな〜と思ったのでお腹が空く話を。
お店でヨーロッパの写真展をしていて、最近常連さんとヨーロッパの話をすることが多いので、3年前に書いたiPhoneのメモと、当時の写真とともにヨーロッパ食の旅にご案内します〜!
3年前、私は大学を休学してヨーロッパでバックパッカーをしていました。
出発する時は帰ったら就活しなきゃな〜どうしようかなあと思いながら日本を出て、まさか帰ってきて1ヶ月でカフェをオープンすることになろうとは。
人生おもろいなあって度々思います。
今回は、そのバックパッカー旅の最中に出会った「うんまっ!!」ってなった食べ物15選です。
感動のままに書いたメモには敢えて加筆せず、最後の()内は今見返しながら感じたことを書いてます。
食べた日、料理名、都市/国
写真1枚目→美味しかったもの
写真2枚目→同じ日に撮ったお気に入り写真
食べた感想(カッコ内は加筆)
の順で15選、紹介していくね〜!!
6/4 クスクス (パリ/フランス)
パリのモロッコ料理屋さんで。中央に置かれた粒の小さなクスクスと野菜がたっぷり入ったスープの壺から取り分け、肉や豆などを添えていただく。非常に満腹感が得られ、中華料理のような家族とのつながりの強さを食べ方からも感じる。
(フランスの外国人労働者の中でもアフリカからの移民が7割近くを占めていて、特にモロッコ人とアルジェリア人が多いそう。海外の食文化を深掘っていくと世界史の勉強も楽しくなるね〜。)
6/6 ガレット (トゥール/フランス)
トゥールで。日本で食べるものはボリューム感がないものが多いが、こちらのものは1枚で満腹になる。組み合わせの数も無限にあり、私はラクレットチーズとハム、ゆかさんはラタトゥイユを。家庭にはガレット用の薄いフライパンがあるところも。
(各家庭に卵焼き用フライパンとかたこ焼き機がある感じ。)
6/8 サラダリヨネーゼ (リヨン/フランス)
リヨンのブション(リヨン伝統の、昔ながらのレストラン)で、前菜としていただく。カリカリのベーコンとクルトン、ポーチドエッグも乗っているのでこれだけで結構満足。入っている野菜よりも、リヨネーゼのドレッシングがマスタードと酢が少しきいた独特のクセになる味。
(この後メインで子牛の脳が出てきて、食べたけどどうしても無理すぎて旅の間でこの1回だけお残しした。日本って原形わからんよう綺麗に加工された肉しか販売してないけど、ヨーロッパのスーパーとかお肉屋さんはワイルドな売り方も多かった。)
6/12 シュパッツレ (ストラスブール/フランス)
ストラスブールのレストランで。ドイツの国境近くの街なので、食文化にもドイツが垣間見える。手ごねのちりぢりの麺をバターで揚げ焼きにしたような風味に、ポルチーニの風味がきいた濃厚クリームが絡む。麺の太さが一定でないのでもちもちカリカリ色んな食感。
(日本は島国やから地域によって他国の文化が混ざってるっていう感覚がないけど、ヨーロッパは歴史を見るとその国の建築様式・食文化・地名・挨拶とかに色んな国の要素を感じられて面白かった。)
6/26 グリークサラダのフジッリ (トスカーナ/イタリア)
農家でのお昼パスタ。前日の余ったグリークサラダをパスタにしちゃうイタリア人のアレンジ力の凄さを感じる。
(どこの家でもパスタの麺(とかマカロニ系のパスタ)は5〜10種類ストックあるらしい。食材とかソースに合わせて今日はこのパスタにしよう!って決めてるのめっちゃ楽しかった。約1ヶ月間、毎日お昼ご飯は違う種類のパスタ作ってくれた!)
7/3 カンネローニ (トスカーナ/イタリア)
農家での最後のお昼パスタ。ラザニアシートでハーブを混ぜ込んだリコッタチーズを巻いて並べ、トマトソースとチーズを乗せて焼いたもの。リコッタチーズがしつこすぎないから飽きずに食べられる。
(作り方教えてもらったから今度また作ってみよっと。)
7/10 スフォリアテッレ (ナポリ/イタリア)
ナポリ発祥の、貝の形をしたパイのお菓子。中にはリコッタチーズとオレンジピールがたっぷり詰まっていて、外側は何百もの薄いパイの層が重なる。ナポリのバールやお菓子屋さんはどこもこのお菓子を置いていて他にもチョコクリームやカスタードがある。
(ナポリは治安悪いからと色んな人に心配されたけど(ローマのおっちゃんにさえあそこはやばいと言われた)イタリアの中で一番グルメも街の景色も人も好きやった。)
7/16 ハムとバジルソースのピッツァ (ナポリ/イタリア)
ナポリ2度目のピザ。生地だけでもお金払って食べたい美味しさ。ナポリピッツァは短時間で釜で生地を焼き上げる。胡桃オイルソースとバジルソースが独特の美味しさ。1/3は持ち帰りにしようと思っていたが気付けば完食していた。
(イタリア人は友達とか家族とピザ食べに行ってもシェアするんじゃなくて一人一枚注文するスタイル。日本よりも身内でシェアする文化あると思ってたから不思議な感じ。)
7/18 ビチェリン (トリノ/イタリア)
トリノと言えばの有名ドリンク。ホットチョコレート、エスプレッソ、生クリームの3層からなり、混ぜずにそのまま飲む。生クリームのすっとした冷たさと下の2層の温かく濃厚な舌触りがとても良く、チョコレートドリンクなのに甘すぎなくて飲みやすい。
(まめのきで再現してメニュー化しようと挑戦してみたけど難しくて断念。でもそれぐらいほんまに美味しかった、、、あとトリノは19世紀半ばまでフランス領やったからフランス文化が色濃く残ってる、街の区画整備の感じとか挨拶とか!)
7/24 胡桃のフィセル (ニース/フランス)
5週間ぶりに1日だけ南仏のニースに立ち寄った時に。イタリアのパンが不味かったこともあるが、フランスのパンは甘みや具材で誤魔化しのきかないパンも本当に美味しい。公園に向かう途中待ち切れず一口かじって発狂しそうになった。
(待ち切れずかじってしまったため、写真残っていませんでした。代わりにお昼に食べた、ニース風サラダが挟んであったサンドイッチを。)
7/26 レチョー (ブダペスト/ハンガリー)
ブダペスト1日目の夜ごはんに。ハンガリー風ラタトゥイユなので生粋のハンガリー料理ではないらしいが、ハンガリーに何種類もあるパプリカの程よい辛みとトマトなどの具材が相まって非常にごはん(パン)が進む料理。
(東欧入って物価安くてびっくり。ブダペストの市場で買ったフォアグラパーティーしたのも楽しかった。)
8/8 カフェツェントラルのケーキ (ウィーン/オーストリア)
この旅で一番美味しかったケーキ
(↑これだけしかメモ残してなかった(笑)ウィーンは映画の世界にタイムスリップしたような感覚で、街中で馬車走ってるし(石畳が多いからパカラッパカラッって音した、ほんまに)街の形が進撃の巨人みたいな感じ。関係ないけどクリムトの「接吻」を美術館で見れて感動でしばらく動けんかった。)
8/14 クネフェ (イスタンブール/トルコ)
トルコの不思議スイーツ。素麺を素揚げにしたような細い麺のパリパリの中に、ほんのり塩気がきいたチーズが入っていて表面にはシロップがかけられている。単純な甘じょっぱいという言葉では形容できない不思議な味、だけどクセになる。
(言葉じゃ説明しきれへんけどもう一度食べたいヨーロッパで食べたものランキングは1位かもしれん。トルコの食文化は非常に面白かった。)
8/21 タラ料理 (リスボン/ポルトガル)
リスボン1食目のランチ。とにかくメニューの一番上に書いてたので頼んでみる。タラとジャガイモ、ゆで卵、ほうれん草のバターソテーにガーリック入りのオリーブオイルをかけただけのシンプルな料理だが、完全体。
(リスボンは魚が美味しすぎてひたすら食べてた。あまり調理せずに素材を楽しむ食べ方が多くて好きやった。)
9/14 カルダモンロール (コペンハーゲン/デンマーク)
コペンハーゲンにある、なっきおすすめベーカリーで。お店着いたら行列でパンもほとんどなくて、そのお陰で焼きたてを食べれた。カルダモンのすっきりとした風味が斬新で、成形も独特でさくさくした部分が多くあるのが更に美味しさを引き立てる。
(シナモンロールは日本でも有名やのにカルダモンロールが流行らへんのほんまに意味わからん。まめのきでいつか作りたいと言いながら早2年!!絶対いつか作る。)
以上、予想外に歴代最長の記事になっちゃったけど、"写真で巡るヨーロッパ食の旅" でした。いかがでしたか?
3月いっぱいはまめのき珈琲で、イタリアのワイン農家の暮らしの写真展をしてます!
ヨーロッパ各国のポストカードも販売しています。
是非バックパッカー旅の話も色々聞きに来てくださいね〜!
お店で待ってます!