Hip Hopを通した社会貢献
2022年度が始まり早4ヶ月が経過した。
個人的なことではあるが、今年度より山口県下関市にある某大学で新生活をスタートさせることになった。
この大学では1~4年生までの授業を受け持っているわけだが、とりわけ気合が入っている授業が4年生のゼミである。
4年のゼミは基本的に教員の専門に沿った、自由度の高い取り組み内容になっている。
私はサービス・ラーニングという、事前に学んだ内容を地域課題解決に活かし、その学びを発展させる経験学習の手法を専門にしており、4年生のゼミもこのサービス・ラーニングを用いた内容となっている。
そして、このゼミのテーマが「Hip Hopを通した社会貢献」であり、この4ヶ月、ゼミ生23名とともに、Hip Hopを通していかに社会貢献できるかを模索してきた。
模索してきた結果、3つの地域課題に焦点を当てることになった。その3つの地域課題とは、「観光問題」、「猫殺処分問題」、「海洋ごみ問題」である。
まず観光問題であるが、山口県は観光資源が豊富にあるものの、県の魅力や情報接触度は低位に留まっていることが課題となっている。
猫殺処分問題では、無責任な餌やりが要因となり、下関市内の野良猫数が増加し、結果として殺処分に繋がっていることが問題となっている。
海洋ごみ問題については、下関市は海に囲まれた街ということもあり、海岸に漂着するごみの量が日本一という問題を抱えている。
これらの地域問題に対し学生が考案したHipHop的問題解決アプローチが、
「自虐ラップで観光誘致」
「グラフィティを用いて猫殺処分の問題喚起」
「海洋ごみアートでごみ問題を訴求」
というアプローチである。
前期では、地域課題調査、課題に対するHipHop的問題解決アプローチの考案、具体的計画立案に取り組んできた。
これらアプローチの具現化は後期に予定しているので、進捗の詳細はまた別の機会にアップデートしていくつもりである。
HipHopを通して学生たちがいかに社会貢献できるかどうか、乞うご期待。