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シンチグラフィーも二度目なら

 さて、やってまいりました、シンチグラフィー検査!!今回は、アブレーション(甲状腺全摘手術後、とり切れなかった細かいがんを、放射線を含む薬を飲んでやっつける治療)の効果を確認するために行います。

 アブレーションの入院時に同じ検査を経験しているので、今回は2度目。CTと同じように「自分は横になっているだけで機械が何らかの撮影的なことをする」というもので、気楽と言えば気楽です。ただひとつの難点は、とにかく時間がかかること!今回は約1時間かかりました。そして検査中は、できるだけ動かないようにしなくてはいけないので、それだけがちょっと辛いところです。

 まず検査着に着替えて、機械のベッドに横になります。「何かあったら押してくださいね」と右手にブザーを持たされ、その上から布のような幅広いベルトのようなもので腕を巻かれます。(赤ちゃんのおくるみのようなイメージ)キツキツに巻かれている訳ではないのですが、それだけでちょっと窮屈な感じ。さあ、あまり動けない60分が始まります。

 私の病院の場合ですが、主に3つのパートに分かれて撮影します。(あくまでも私のかかりつけの病院の場合で、異なる病院もあるかもしれませんが、ご参考まで…)

1.体の前面を頭の先から足の先まで撮影:まず初めに、仰向けになっている自分の顔の10~15cm前のギリギリの場所に、板状の機械が近づいてきます。その板状のものが、ゆっくり時間をかけて足先に向かって進んでいきます。

 25分かけて頭から足先まで移動するので、「ゆっくり太陽が沈んでいく」「ずっと見続けていると、月がちょっとずつ動いてきたね」という感覚。日常ではなかなか味わえないスピードです。はじめは機械で見えなかった照明の灯りが、機械が動くことで少しずつ見えてきて、検査室の中ではありますが本当に日の出を見ているような感覚がありました。(笑)

2.体の周りをぐるりと撮影:先ほどは「体の前面」のみを撮影していた機械が、今度は体の周りをぐるりと一周します。目の前にある板状の機械がどんどん斜めに傾いていって頭の周りを一周。一周終わったら、今度は胸のあたりを一周。というように、ゆっくりと体の周りを機械が回っていきます。足まで到達したら終了です。

3.CTスキャン:1・2の撮影が終わったら、最後はCTスキャン。これは経験したことのある方も多いと思うのですが、丸い円形の筒状の機械の中に、ベッドが移動していき、ベッドが動きながら撮影をするというものです。この検査は数分で終わったと思います。これでシンチグラフィー関連の検査は終了!

 前回初めてのこの検査をした時は、「できるだけ動かないように…」と60分間ずーっと我慢していて腰が痛くなってしまい、結構辛かったのですが、今回は2回目。どのように検査が進むのかがわかっていたので、前回よりは楽に過ごす工夫をすることができたと思います。1の撮影から2の撮影に進む時に、放射線技師さんから声をかけてもらったタイミングで素直に「ちょっと腰が痛くなってきちゃったので、動いてもいいですか?」と声をかけ、いったん体を起こしてストレッチさせてもらいました。また、膝の下にクッション置けますよ、と声をかけてもらい、2の撮影の時は1とは少し違う体勢を取らせてもらえました。(前回は同じ姿勢で我慢しまくってしまったので、こんなことができることは知りませんでした…)なんだ~、60分間我慢し続けなくても良かったんだ!と新たな発見。放射線技師さんも、患者さんを辛い体勢に置きたいわけではないと思うので、腰が痛くなってきた、体勢が辛くなってきた、ということは相談してもいいんだな~、と改めて思いました。(SOSを出せるように、ブザーを持たされているのだし。)

 今回の検査で後悔しているのは、1と2の撮影の間に放射線技師さんから「トイレ大丈夫ですか?」と声をかけてもらったのに、トイレに行かなかったこと!トイレは大丈夫だったので断ってしまったのですが、一旦立ち上がって体を動かせる唯一のチャンスだったんだから、席を外してストレッチすればよかったなあ、と後になって思いました!また、検査に湿布を持っていって、問題なければ湿布を貼った状態で検査をスタートしたら、腰がもっと楽だったかも…などなど、経験値を積むことで見えてきたこともあったので、これからシンチグラフィーを受ける方がいらしたら、参考にしていただければと思います。同じ検査を受ける方が、できるだけ楽に検査できますように!!

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