主治医からのプラスの言葉は、真に受けてみる!!
甲状腺乳頭がんのため、甲状腺の全摘手術を受けてから1年が経過しました。手術をし、放射線ヨード治療を行い、再発もなく、現在経過観察中の状態です。心身ともに落ちつき、手術前と同じ生活を送れています。
甲状腺乳頭がんは予後のいいと言われていますが、やはりがんはがん。細胞診の結果待ちの期間には「え、私死んじゃうの??」とメンタルが不安定になったこともありました。それでも、全体的には落ち着いて生活できたように思います。その理由がどこにあったのか、自分なりに振り返って考えてみました!
思い当たったのは、主治医の言葉の受け取り方。主治医の言うプラスの言葉を「そのまま」「真に受けて」いたことが良かったのかもしれないな~と思います。単純な性格がプラスに出ました!(笑)
・がんの告知時「大丈夫です!手術すれば今までと変わらない生活ができますよ!」→手術すれば大丈夫なんだ!良かった!
・手術前の回診時「心配いらないよ」→心配いらないんだ!
・「そんなに大変な手術じゃないですよ!」→そっか~!!大変な手術じゃないんだ!
・「次の日には動けますからね」→動けないのは1日だけなんだ!
・「出産経験があれば、余裕だと思いますよ!」→出産ほど大変じゃないんだ!
・転移の不安を相談した時「私も転移がないことを祈っていますが…でも、あまり心配しなくても大丈夫だと思いますよ!」→そっか、心配ないんだ!
主治医からの言葉をそのまま受け取ることで、不安が広がることを防げていたかな、と思います。1年経った今でも、言われた言葉を覚えてるということは、自分にとって結構大きな心の支えだったかも。
「そんな事言ってるけどホントは…」と疑いはじめたらキリがないし、不安はどこまでも膨らんで行きます。「甲状腺がん初心者の私と、何百人も何千人も診断してきた主治医の判断と、どっちが信用できる??甲状腺専門医が『大丈夫』って言ってるんだから大丈夫だ!」と自分の中で一つずつ整理できたことが、メンタルの安定に繋がったように思います。手術後の入院中には「…思ってたほど楽じゃなかったよ…くすん」ということも少しはありましたが…でも、事前の不安が多くても少なくても起こることが同じなら、不安はできる限り少ないに越したことはない!と私は思います。
主治医からのプラスの言葉を信じ込むことで、自分の中の不安に蓋をしていた、という一面もあったと思うのですが、結果的に前向きに進むことができたように思います。「真に受ける」という言葉は、あまりいいニュアンスで使われることがないように思うのですが(「あの人、冗談を真に受けてる~」などなど)、これからもプラスの言葉については「言葉どおり」受け止めて、前向きに進んでいけたらいいな、と思います。