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僕と新聞

出会いは小学2年生。父がいつも難しい顔でめくる新聞に、まさか大好きなプロ野球の情報が記載されているとは思いもしなかった。父が読み終えた後の新聞からスポーツ欄だけを抜き取って貪り読んだ。

「そろそろスポーツ欄以外も読んだらどうや」と言われ、他の箇所も読み始めた中学生時代。経済、政治、国際、慣れない単語が僕の目の前を通り過ぎていく。リーマンショックが日本を含め世界中に広がっていることから世界の繋がりを実感した。

「野球ばかりやっていたらアホになるぞ」と強制的に購読させられた大学生時代。未知の内容はじっくり読み込み、気になる記事は切り抜いた。切り抜き記事を振り返ると、どうやら国際政治に関心があったようだ。

久しぶりに新聞を買ってみた。隅まで読むことで、アルゴリズムによって選定される自分好みの情報だけではない網羅的な知見を吸収する。自分の興味に偏らない情報を提供する媒体の貴重さをありがたく思う。


「400字エッセイ」書いています。


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