見出し画像

発熱で苦しんだ日の翌朝

半袖シャツが体に張り付くほど汗をびっしょりかいたのと引き換えに、昨日の立っているのも座っているのも嫌になる倦怠感とお風呂上がりのような体の火照り、そして鋭い頭痛はどこかへ行ってしまったようだ。

これほど気持ちよく清々しい朝を迎えられるなんて、生きるって最高だ。体力ポイントがマックスに回復したゲームのキャラクターは、毎回こんな気持ちなんだろう。

何でもやれる気分とはこのことだ。まずは大量の汗が染み込んだ布団類を洗おう。ワクチンの筋肉痛が残る右腕を庇いながらシーツ類を洗濯機に放り込んだ。好きでもない面倒な作業だけど、気付かぬうちに鼻歌が部屋に流れている。

シャワーを浴びよう。体の上に蓄積された汗の層を、層の奥底から洗い流しているような気分は爽快だ。胃の中が空っぽであることに気づき、冷凍ご飯をレンジに入れ、卵を1つ冷蔵庫から取り出した。すっかりクリアになった脳内で、今日やりたいことが溢れかえっていた。

400字エッセイ書いています。

いいなと思ったら応援しよう!