20220530

 結局、才能もなければ経験もなくて。
 うまく行くまでやるしかない。その過程を楽しめたらとてもいいんだけど、そうもいかない。苦しくても、何度も何度も試している。自分をだまして楽しんでいるのか。それは僕にもわからない。傍から見たら気が狂っているように見える。いつしか、仲良く遊んでいても僕だけ別みたいな。種類が違うみたいな。そんな扱いを受けるようになった。
 困っていても誰も取り合わない。僕は住む世界が違うから。どうせ僕の言っていることは理解できないと。話を聞いてくれもしない。
 少し、話がブレるが、同級生に神と呼ばれ慕われいる人がいた。苗字の一部と彼の真面目な性格からそう呼ばれていたが、僕はそれが怖くて仕方がなかった。
 彼のことを突き放すような。自分たちとは違うとでも言うような同級生たちの信仰に、僕は恐怖を覚えた。彼を人として扱わないような。そんな態度が僕は恐ろしくて仕方がなかった。結局、僕は彼のことをそのおぞましい愛称で呼ぶことができなくなった。
 あなたはしていないだろうか。彼は、彼女は、自分とは違うと、自分たちとは違うと。ある意味で集団から追い出すそんな行動をしていないだろうか。例として挙げた愛称は敬称でさえある。しかし、捉えようによってはこの上なく攻撃的なあだ名になりうる。
 今思い出しても、不快だ。

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