3Dプリンタで継ぎ #1
大きいものをつくりたい!します。
1.はじめに
3Dプリンタで大きなモノは作りにくい。印刷サイズはプリンタによって決められているし。サイズの大きいプリンタは高価で家庭に置くには空間が問題になる。それに、3Dプリンタは印刷方法の問題で中空の部品は印刷できない。そのため、部品を分割して合体させるしかない。3Dプリンタで設計をする際にどうやってくっつけるかは必ず付いてくる問題なのだ。
僕は今まで勘でやってきたが、真面目にやろうと思う。失敗前提の造りは卒業の時期である。
2.材料特性
2.1 木材
引張強度…88.2(MPa)
引張荷重に対する強さ
曲げ強度…63.7(MPa)
モーメントに対する強さ
参考
2.2 ABS
引張強度…39(MPa)
引張荷重に対する強さ
曲げ強度…64(MPa)
モーメントに対する強さ
参考
3.備考
正直、材料の強度を知ったとして、この程度の差で設計を変えることはしないが、頭の片隅に置いてあることで何か気づきがあるかもしれない。これを余計と言い切ることはできないのだ。
これ以外に大事なパラメータがある。硬度だ。木工継ぎ手では木材を圧縮することで接合強度を上げることもある。そんなことがABS樹脂に可能だろうか。答えはNOだ。では、ABS樹脂にそのようなことを行う必要があるだろうか。この答えもNOだ。
皆さんはABS製品を何で作るかご存じだろうか。そう!3Dプリンタである。人間ではない。なので寸法面で異常なまでの無茶ぶりができる。設計面のお粗末を病的な試行回数でなんとかしてきた。接合強度なんてどうとでもしてやろう。
さらに、3Dプリンタで製作することで、切削加工では実現しにくい形状も容易に製作できる。これにより木工よりも複雑な形状の継ぎを造ることができるだろう。この記事の最終目標は今までに存在しなかった継ぎを発明することである。わたしが次世代の宮大工になる。
以上
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