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リモートスタディ、テレスタディ、脱全日制

新しい生活様式、新常態、ニューノーマルがやってくる。
分散登校が当たり前になるだろうか。

土日に遊んで疲れが残り、月曜日に有給休暇を取るのはひんしゅくだ。規則正しい生活、毎日の定時出勤が社会人の基本とされてきた。早朝出社は許されても、遅参はダメだった。重役出勤は褒め言葉ではない。
リモートワークやテレワークを推進して、ライフワークバランスを考え、働き方改革によって、生産効率の向上を目指そう。すでに、家庭や健康を犠牲にする長時間労働ではなく、家庭と仕事を両立させ、余暇時間を十分にとってベストな状態で仕事をする働き方へと変革を促してきた。プレミアムフライデーもその1つ。

学校で働く先生たちの職場環境が、ブラックであることも指摘されてきた。ブラック部活という言葉も、注目を集めた。学校にも働き方改革は、必要だと言われ続けてきた。
しかし、学校は全日制が基本で、毎日通学できない事情がある者が通信制で学ぶとされてきた。社会は全日制を求めてきた。毎日、遅刻せずに登校し、集団生活を送れる人間を求めてきた。

タブレット端末や電子教科書を教育にも導入し、BYODも認めていく。黒板に手書き、ノートに手書きを尊んできたが、電子提出、ネット提出で学習成果を評価するようになる。印鑑不要の社会なら、学校でも手書き不要の時代が到来してもおかしくない。

学校はときどき、自分のペースで行くところ
基本はテレスタディ、リモートスタディ

高校教師は同じ授業を6回する
1組でした授業を2組でも、同じ内容で同じ話をする。多ければ、6回から8回する。生で行う授業の再放送である。新学期の最初の1週間、教員は何度も自己紹介をする。ふと、この話は録画でもいいなと思う瞬間は、どの教員にもあるはずだ。
非常勤講師を雇うのは、同時刻に同じ内容をやらなければならない時間割がつくられるからである。クラス数によっては、同じ授業を同時に複数クラスで実施しなくてはならず、教員数が不足すると講師に頼る。

授業は録画でもいい、双方向や集団はときどきでいい
授業の録画を活用できるなら、教員は同じ内容を複数クラスで繰り返さなくてよくなる。反転授業のスタイルで、動画配信と個別指導やグループ指導の時間を併用すればいい。登校するのは、自宅に保護者が不在の時間帯と、実技授業、個別指導のときに限られる。毎日、毎朝の登校は不要になる。新しい学校生活だ。

テレワークや時差出勤は、限度を超えて満員電車、通勤ラッシュを緩和するためにも、呼びかけられてきた。自粛要請の前に一斉休校が始まり、学生・生徒の通学がなくなるだけでも混雑は緩和された。3つの密を避けるには、時差登校や分散登校は有効だ。これを常態化させるなら、学校はときどき行くところになるだろうか。

学校教育は、個人の能力を伸ばすことと、社会の求める人間の育成の両方を担っている。社会が変われば、学校も変わる。
男子高校生に家庭科教育がはじまったのは、男女共同参画社会を目指したからだ。情報化社会の進展で、教科として情報科が創設された。小学校での英語教育は、国際化・グローバル化への対応だ。新しい生活様式は、学校生活を変える可能性がある。


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