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この蛇の尻尾と頭はどこだと問うているのだ。

ビリンバウのリズム、toque というのですが、基礎の基礎が四つあるんだな。
うちのグループでは、です。

São Bento grande de angora
São Bento grande de angora Invertido
Angora
São Bento pequeno

この四つ。

んで、だ。また例によって全部耳でコピーしてたんですな。まとめて教わる機会とか特にないので。なので、私が覚えていたのが一部間違っており、それを再履修することになったりもしました。

Any system better than no system ってホントです。『根っこと幹になるところ』のシステムはあって良いと思うのだ。

で、です。ビリンバウとアタバキ・パンデイロはだいぶ違う拍を打ちます。実際にはこいつらが合奏され、同時に鳴る上に、手拍子(palmas)が四種類あって、これもそれぞれ使い分けたりするので、初心者はどこをベースにして良いのか、意味がわかんなくなるんですね。

たいがいパンデイロかアタバキをガイドにして歌うのですが、ビリンバウのトーキだけで歌うというのが課題になっておりました。

……リズムの頭と尻尾はいったいどこなのだ。

São Bento grande de angoraを普段よく使うわけなのですが、

トン チチ チン トン
Doi ts ts dim doi
● × × ○ ●

とかって表記する場合と、

チン トン トン チチ
dim doi doi ts ts
○ ● ● × ×

と書いてあったりましてね……。どこが1番目の音なのか流派や人によって違ってるようなのです。「どれが正しいのですか?」と問うても「どれでも良いです、どこから数えても」と言われてしまう始末。

……ねえ、お願いだから一箇所に決めてくれないか。そうしないと、どっから叩き始めたら良いんだかわかんないし、頭の中でパンデイロの拍を合わせて歌い始めがどこなのかを特定するのがものすごーーーーーーーーーーーーーーーーく難しくなるんだ!!

それでもsão Bento  grande de Angola はある程度慣れているので感覚で歌い始めることができるようになっていましたが、案の定、普段あまりやってきていないAngola のトーキで歌い始めるのがどこなのかをロストし、彷徨い始めました。

「これは逆から歌い始めてしまっています」

ならば、順はどこなのだ。このヘビの頭と尻尾はどこにあるのだ。そりゃあこのヘビは尻尾を頭が噛んでいてぐるぐる回っているのだというのはわかる。見りゃわかる。

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……その頭がどこにあるんだって聞いてんだよ私は!

そんな中、4拍子で全部捉える方法を知りました……さあ大変。大混乱が始まりました。

「理砂さん、1と3が逆になっています」

だから、1と3はどこなのだ。ついでに2と4は。このヘビの頭と尻尾はどこ!? 私とあなたが頭だと思っているところが違っていたら、番号が振れないの……ねえ頭どこ。

「母さん、僕のあの一番目の音、どうしたんでせうね?
ええ、最近、São Bento grande angolaからAngola とSão Bento pequeno へ
ゆくみちで、谷底へ落としたあの頭の音ですよ。」

何回歌っても何故か違うところから入っていることだけはわかる。とっても気持ち悪いんですよ、変なところから歌い始めると。なんかこう……むじゃむじゃするんです。

(続きます)

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若林理砂
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