♯7進路変更

引越しも落ち着き、高校生活も残り1年となった。
予定通り医療事務として就職するつもりだったが、求人が少なく給料も
高校卒業程度では思っていた以上に、低いことも知った。
高校生なりに「月給11万・・・無理だ」と思った。

そのことを母親に告げると別居した父親にも話したようで父親から
伝言があった。高校生になり携帯電話を契約したが父親の連絡先は
知らなかった、知りたくなかった。必要性もなかった。

父親から
進学したいなら進学していい、全額出す。
以前私の言った何気ない一言、「家にお金がないのに進学なんかできるわけない」
といった一言がずっと根に残っていたよう。

私は、そうきたか。と思った。私自身、就職は難しそうと思っていたので好都合だった。歯科衛生士、看護師、調理師・・・どれにしようか考えていた。
①歯科衛生士②調理師③看護師と、とりあえずの進路を出したが母親に歯科衛生士なんて考えていないと言われた。
進学するのは私で、学費を出すのは父親で母親は何もしないのに。
学校の先生からも看護師を勧められ、とりあえず①看護師②歯科衛生士に変更した。どうせ落ちるだろうと思っていた。
試験は11月、進路変更をしたのは4月。

                                                                                                                           risaco.

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