障害を障害と呼ばせない環境と社会を作りたい。
ある日、「途上国の問題もいいけど、日本の社会問題はどうなの?」と言われた言葉が私の中でモヤモヤと残っていて、それがきっかけで私は自分の国の事もちゃんと知らないだけだ。という事に気づいた。
それからすぐに、本当なら通学に使っていた時間か、家で寝ているかの朝の2時間を特別支援学校で働かせてもらえる事になった。本当に貴重な体験で感謝しかない。
身体が動かなくてほぼ寝たきりの子もいれば、自分の意思を言葉で伝える事が出来なかったり、しっかりしているように見えて、読み書きが出来なかったり、コミュニケーションを取るのが苦手な子だったり。本当に色んな子供達がいる。
それはこの社会では障害と呼ばれるのかもしれない。
でも一人一人と向き合えば、それは”障害”ではなく、それぞれの”個性”であり、その子にしかない才能で可能性になる。「子供は星」という言葉があるように色んな個性が光っていて、十人十色。
発達障がいを抱えたメイクとオシャレが大好きな女の子。1ミリしか切っていない髪の毛の変化や、少し変えたアイラインの色とか、普通では気付かない事にも気づいて「お姉さん可愛い〜」と毎日伝えてくれる女の子。
とにかく人が大好きで、全校生徒と先生全員の名前をすぐに覚えられるとても人懐っこい子。
重度の自閉症の子供達は周りから見れば理解出来ない行動をしたり、言葉で会話が出来なかったりする。でも、その子達のふとした表情や綺麗な笑顔を見ていると、自閉症の世界にしか見えない、羨ましい程魅力的な綺麗な世界があるようにも私は思える。
障害を持った子供達と関わる中で、強い生きるパワーを感じたり、みんな共通して持っている素直さと純粋なこころは、人として一番大切な「本当の心の豊かさ」を気付かせてくれたり、日々毎日学ばせてもらっている。
中々理解してもらえなかったり、言葉という自由が無くても一生懸命生きていたり、障害と一番戦っているのは本人達で、本当にみんな強い。
今では、休みの日に会えないのが寂しいぐらいどの子もみんな可愛くて可愛くて、守ってあげたいぐらい愛おしくて、それ以上の言葉が欲しいぐらい。
でも、その感情だけではやっていけないのも現実で。
唾をかけられたり、うんこの処理をしたり、普通なら30秒でできる事が1時間かかることもある。ワガママと向き合って、こう声をかけたり、こう伝えればよかったかなと後悔したり、反省したり。
それでもやっぱり、私がしてあげられる事より、私が子供達から毎日貰っている事の方が何百倍も大きい。
だからせめて、短い時だけど、
少しでも理解して、寄り添ってあげたい。
みんなのぬくもりのような存在でありたい。
子供達が学校を卒業して社会に出ても傷つかないで生きて欲しい。
障害に対する理解や、制度や法律は整ってきているとはいえ、まだまだ障害の有無で二分化されたり、障害を持った人達が生きやすい環境には遠いように感じる。
社会が多様な個性や違いを受入れ共に生きる事で、
「障害を障害と呼ばせない環境と社会をつくりたい」。
これが私が日々思う、つくりたい未来の一つです。
その為に私ができる事と思い、日々私が学んでいる事を伝えたくて書いてみました。
言葉だけでは伝わらないと思うので最後に、私の癒しの「自閉症ともくん」のYouTubeを紹介しておきます!https://www.youtube.com/channel/UCo4H8ETSyZ67SpWhrmA9iqw/about
最後まで読んで頂きありがとうございます☺︎
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