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塊魂TRIBUTEのサントラ聴いてくれよ~!!!!

塊魂シリーズの音楽っていいよね。
黎明期からゲームミュージックを牽引してきたナムコだからこそできる、良い意味でゲーム音楽らしくない、強度の高いJ-Pop的な楽曲群。
参加しているアーティストたちが毎回個性豊かなビッグネームなのも面白い。そんな感じ。
一作目のサントラがRYM☆4.02というかなりの高得点をたたき出しているのもうなずける。

そんな塊魂シリーズの中で、リサフランクが最も愛しているサントラ。
それが、『「塊魂TRIBUTE」オリジナル・サウンドトラック「かたまりたけし」』だ!!


本noteではこのサントラをみんなに聴いてもらうべく、大好きなポイントをたくさん伝えていくぞ!!

レッツ~、ナナナン魂!!!


塊魂TRIBUTEのサントラ、過小評価されがち

まず、サントラの話をする前に、ゲーム本編について触れておかねばなるまい。
『塊魂TRIBUTE』とは、2009年に発売されたシリーズ5作目の作品だ!

内容としては、過去作に収録されたものも含め、かなりの量のステージがプレイできて、シリーズ内で比較してもどでかいボリュームになっている。

で、この作品の特徴が、タイトルにTRIBUTEと銘打っているとおり、サウンドトラックは過去作に収録された楽曲のアレンジ・バージョンを中心に構成されているということだ。
これについては、シリーズのファンの間ではだいぶ賛否両論だったくさい。
実際、このnoteを書くにあたって参考にしたサイトにも、『塊魂TRIBUTE』の問題点としてこんなことが挙げられていた。

「ステキソング」が過去作の楽曲のリミックスやカバーバージョンが中心で新曲が少ない。
その過去曲のアレンジの方向性もシリーズファンからは賛否両論。どの曲も原曲に比べてゆったりしたリズムになっているものが多く、楽しい雰囲気を出せているとは言い難い。

「ゲームカタログ@wiki ~名作からクソゲーまで~」より

ク、クッソ~~!!!!
言いたい放題言いやがって~~!!!!!

でも気持ちもわかるっちゃわかる。
シリーズファンってことは過去作のサントラめっちゃ好きな人たちだろうし、思い入れも強いので、アレンジバージョンを聴かされてもどうしても違和感があるっていうのはあるだろう。(楽しい雰囲気を出せているとは言い難いってところに関しては疑問視せざるを得ないけどね!!

でもね、原曲の思い出補正とかそういうの抜きにして聴いてみるとめちゃくちゃ良いよ、コレ?
音楽性的には渋谷系・インディーポップ・アンビエント・その他諸々といった感じで、過去作から既に幅広かった音楽性が、色んなアーティストがアレンジ面に参加することでさらに拡張された(でも統一感はある)。
個人的には1作目のサントラにも引けを取らない出来だと思ってる。

ということで内容を見ていこう!


参加アーティストの顔ぶれが眩しすぎる

このサントラ、初めに言っておくと、とにかく参加しているアーティストがヤバい。
rei harakamiYMCKキリンジGUIROなどといった、音楽好きなら一度は名前を聞いたことがありそうなメンツがぞろぞろ参加している。特にGUIROはヤバいでしょ、なんでこんなところにいるの…?
そんな人たちがナムコ・ミュージックをアレンジするのだ、これが面白くならないわけがない。

試しにこの2曲聴いてみてほしい、サントラ通して聴きたくなると思うから。

ね、ちょっと気になってきたでしょ?
ちなみにひとつ豆知識言っておくと、キリンジの堀込高樹は元々ナムコでゲーム音楽作ってた人です。

他には、シリーズお馴染みの松崎しげるももちろん参加してるし、OPを歌ってるのはスキマスイッチ大橋卓弥である。
あと、個人的にめっちゃ面白いな~と思うのが、あのLeah Dizonまでいる。
どういう基準で選出してるのかもうわかんないね!

そんな感じで色んな界隈から色んなアーティストを集めた上、アレンジも概ねその人たちに任せてる(過去作まではあくまで歌手としての参加が主だった)ので、とってもカラフルで楽しいのだ。



そして良アレンジばっかり詰まってる

で、このサントラはそんなネームバリュー的な部分のみならず、実際にアレンジ内容も素晴らしい。
例えば、「さくらいろの季節」をビューティフルハミングバードがカバーしているので、これを聴き比べてみよう。

まず、これが原曲。

ふむふむ、小学校の合唱曲といったような感じだ(というか、たしか歌っているのは本当に小学校の合唱団の子たちだったはず)。

歌詞もすき。

君と僕はいま考える すこしばかり 成長したから
ちいさなことで しあわせを感じたい 時なんです

さくらいろの季節

ふむ、少年時代の終わりによって否応なく何もかもが変わってゆく切なさを、やさしく表現しているね。
ていうか冷静に考えて、「球を転がして大きくしよう!」っていうゲームのBGMにこれ持ってくるナムコの人恐ろしすぎるだろ…

それに対し、TRIBUTEのカバーバージョンはどんな感じだろうか。

アコースティックな色合いに、ブラスとストリングス。
そこに小池光子の美しい歌声が乗っかることによって生じるささやかな祝祭感が、春の訪れを感じさせる。

で、面白いのが、こっちのバージョンだとさっきの歌詞が全然違った風に受け取れない?
リサフランクは、なんとなく母(僕)と子(君)的な視点から歌ってるんじゃないかな~と感じたりした。

要するにリサフランクが何を言いたいのかというと、思った以上にみんなド派手にアレンジしちゃってるってことだ。
これ以外にも、けっこう原曲から印象変わったなって感じのやつがたくさんある。
だからこそシリーズファンからは賛否両論。
比較として、もう1ペアくらい貼っておきたい。

原曲↓

アレンジバージョン↓

これまた面白いねぇ!

多分ナムコ側も賛否両論あることを予想した上でゴーサイン出したんだろうね、そしてそれは間違いなく英断だった……


アルバムとして聴いてもしっかり面白い

さあ、そんなおもしろ楽曲が詰まっている『「塊魂TRIBUTE」オリジナル・サウンドトラック「かたまりたけし」』であるが、アルバムとしてもだいぶ面白い。
このサントラは2枚組になってて、アルバムの構成を大まかに説明すると、1枚目の中盤越えたところまでは先ほども紹介した「ヒューストン」や「さくらいろの季節」といったようなアコースティックな質感の曲が配置されてて、それ以降はエレクトロニックなムードになっていく(「Katamari On The Funk」だけはゴキゲンなサンバって感じだけど)。
その流れがかなり自然なため、大ボリュームで色んな方向性の曲が入ってるにもかかわらず、最後まで無理することなく聴き続けることができる。

あと、先ほど紹介したアレンジ楽曲群の他に、ナムコの人が新規で作ったであろうインスト曲もぼちぼち入っている。
で、そのインスト曲っていうのももちろん高クオリティ。安定と信頼のナムコ。
全体的にエレクトロニカ/アンビエントって感じで、何とも耳心地がよろしい。

イメージとしてはこんなの。


かと思いきや、2枚目の最後に収録されてる「ラスト・カオティックアンビエンス」については、謎におどろおどろしい
先ほどまで良い感じだったのに妙な気持ちにさせられたところでアルバムが終わる。破天荒か?

でもギミックとしては面白い。

そんなこんなで、純粋な音楽作品としても評価しやすい、良い感じのサントラになってます!


最後に

どう?みんな、少しは興味持ってくれた…??
ちょっとリサフランクの語彙力では言語化できない部分の魅力っていうのもたくさんあったから、良さがちゃんと伝わっているのか不安だな…

でも、マジで良いサントラだから聴いてくれ!
リサフランクは今まで聴いてきたゲームサントラの中でも1、2を争うレベルで好きです!!

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