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  • lirukの超短編小説群

  • それはもう業が深い異世界ショタジャーニー

    失恋した少年が異世界転移して好き勝手やるお話。 完結次第週次投稿予定。十二話構成で各話一万字程度を目処にしており、2022年末にはぎりぎり完成しないくらいの執筆スピードです。 https://privatter.net/p/9195214 こちらの世界観をもとにした共作となります。 また、なろう、およびカクヨムでも並行投稿いたします。 感想はtwitterタグ#業深ショタジャーニー にて行われますと拾えます。

  • バンブーポテト戦役

    バンブーエルフ×ポテサラエルフ。書きたいシーンだけを書くときもあれば、話を続けて書くときもあります

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それはもう業が深い異世界少年旅行 第一部

第一話「かみさまが選んでしまったのは、ショタビッチでした」 「んっ、男の子って、やっぱり素敵だ」  キスを終え、情欲に満たされた顔が離れてゆく。  無限に続くかと思われる砂漠の、その上空で微笑む月を、かろうじて目に入れながら。  ぼくは今、少年神子に、犯されかけています。  ◆◆  神の座、瓢風の領域。  地平線が見えるほど広大なパステルイエローの空間に、神のおわす居室があった。  室内には同じ色をしたベッドと机、二つの椅子。カーペットにはチリ一つなく、部屋の主の几帳

    • アイナナは真にこだわったアイドルアニメだ

       よく来たな。おれはlirukだ。  かねてより膨大な量の文章を書いているが、その全てを公開することはない。  だが、今回は旧来のフレンドよりとある動画のリンクを送りつけられた。  彼の方を見て、その後再び机を見ると、万札(レンタル料金)がともに置いてあった。それゆえ、感想文を書くことにした。 アイナナとは? アイドリッシュセブン。IDOLiSH7とも表記される。男性アイドルをテーマとしたコンテンツ群だ。大本はリズムゲームとアドベンチャーの要素を併せ持った、スマートフォン

      • 2-EX-4シェルイェビナー、改めミクレビナーに関する雑談

         ミトラ=ゲ=テーア首都、プロティ・リーザ。とある日の昼下がり。  やや暖かい気温の中、雨がしとしとと降り注ぐ。  新キュプレサス通りの外れ。とあるブックカフェに、一人の機械種族ディータ。  ご存知、ルノフェンだ。  「ふんふんふーん」  元の世界の彼は、書籍にあまり馴染みがない。  だが、この世界で暮らすうちに、何かが変わったのだろう。  たまに書店にふらっと訪れては、白紙の日記とペンを買ってゆく姿が目撃されていた。  カラン、カランとドアベルが鳴り、新たな来訪者が姿

        • [AI試運転]スパーリング・ウィズ・ツクモドウ

          「ルールは三つ。まず、これはスパーリング。サイバネがオーバーヒートしたらその場で負け」 「うす」  目の前の男は、サイバネ化した右手の指を三本立てる。  そいつの名前は九十九堂。色々あって、オレに稽古をつけてくれている。 「二つ目。制限時間は五分。その間に、俺に有効打を一発でも入れられれば、ヒカルくんの勝ちでいい」 「うす」  難題だ。九十九堂は、はっきり言ってかなりの手練れ。上には上がいるとはいえ、今のオレにとっては雲上人だ。 「最後。終わったらさっさと帰って、美味いメ

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        それはもう業が深い異世界少年旅行 第一部

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          【ワット・ザ・カラー・オブ・クィリンズ・ブラッド?】

           「五万円ー。五万円ー」「アカチャン、オッキクネ」「安い、安い。実際安い」広告用マグロ・ツェッペリンから、市民に過剰消費を促す音声が降り注ぐ。  街路に目を向ければ、そこにもネオン広告の群れが待ち構えている。ネオサイタマ市民の多くはこの光景に慣れきっており、これらの広告がほとんど目に入らぬかのように往来を行き交う。  ここは、ノビドメ・シェード・ディストリクト。ネオサイタマ有数の歓楽街だ。  その大通りを、痩身の女が足早に抜けていく。出で立ちは、全身を隠すようなサイバー

          【ワット・ザ・カラー・オブ・クィリンズ・ブラッド?】

          Style-Bert-Vits2でボイスドラマを作ってみた感想

           よく来たな。リールクだ。  表題の通り、バレンタイン用ボイスドラマを作成した。02/14 00:00に、Youtubeで公開されるはずだ。  この記事は、聞く前に見てもいいし聞いた後に見ても良い。  今回は、このボイスドラマを作成するに当たって生まれた感想をここにブチまけていく。役に立つ話はしない。あくまで感想だ。 背景 作ったはいいが、そもそもおれはボイスドラマに詳しくない。  はるか昔、ニンジャスレイヤーのボイスドラマを何処かで聞いたことがある気がするという程度だ

          Style-Bert-Vits2でボイスドラマを作ってみた感想

          文学、年の瀬に。

           久々に。  久々に、X以外の場所へ随筆を残してみようと思う。  今年一年は、昨年に引き続いて色々あった。  テセウスの運動朝活をやり通した。業深少年旅行の二部も完結した。物理で映画も観た。年末にはPMへの昇進もあった。色恋沙汰だけは一切ない。  総じて、俺という刃が研ぎ澄まされてゆく年だった。  順番に見ていこう。 テセウスの運動朝活  前身となるイベントは12/19からであったが、名義の変更後は元日から始動している。  文字通り、365日。08:05から08:20ま

          文学、年の瀬に。

          メーカネースの余興

           赤錆びた廃ダンジョンの浅層、T字路。  俺の後をつける即席の相棒に向け、声には出さず静止のシグナルを送る。  相棒の名は、カルシラ。  ブロンドの長髪に、カジュアル寄りのウェア。そして赤いピンヒール。顔もいい。  「ミハルちゃん、なにか見つけたの?」  通信からでも分かるほどの、余裕を持った態度。  油断ならない女だ。  こういうヤツこそ、腹の内ではしたたかに互いを出し抜くための方策を練っている。  「角の向こう、サイクロプス。単体だ」  無駄なく短文で知らせる。  

          メーカネースの余興

          【パイロット版】それはもう業が深い異世界ショタジャーニ

           神の座、瓢風の領域。  地平線が見えるほど広大なパステルイエローの空間に、神のおわす居室があった。  室内には同じ色をしたベッドと机、二つの椅子。カーペットにはチリ一つなく、部屋の主の几帳面さを物語る。どこにでも繋がるはずの、ドアは、その機能の大半を失っている。  部屋から少し離れたところで、ブロンドの髪を持つ、黄金色のポンチョを着た美しい少年が、床に魔法陣を書きながらぼやいていた。  「はーあ。全く面倒なことになったよね。各地域及び神殿との連絡途絶、他の神々もほぼ不通」

          【パイロット版】それはもう業が深い異世界ショタジャーニ

          ポテサラエルフとのあまあまな日々

          登場人物主人公 街に買い出しに来た「ベニ」に一目惚れ。何度か会話するうちに親しくなり、「一生ポテサラエルフの里から出られない」ことと引き換えに、ベニの伴侶となる。  魔法技師。魔法を使った装置の設計、作成を企業としている。王都ではなんとか食っていける程度の腕前だが、魔法技師の少ないエルフ集落であれば他の追随を許さないだろう。 ベニ 年齢五十ほどの若いポテサラエルフ。精神年齢は、ヒューマンで言えば十九くらい。ポテサラが美味い。戦闘では兵站担当。舌が短い。主人公のことを愛してい

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          【うちのこPSO2-20】カレー屋のとてつもなく長い一日

          ◆序章◆ 「……よし」  朝の仕込みを終え、キッチンを見渡す。  鍋には、多種多様なカレー。釜には米。石窯も暖気は済んでいる。  カラコロ、と正面ドアのベルが歌う。  「ダストの旦那、張り切ってんねえ」  入ってきた男はフロアに漏れる香りを嗅ぎ、そう漏らす。  「当たり前よ、ゲイリーちゃん。だって今日は――」  「らん先輩が来る。でしょ?」  うさみみメイドコス姿のアルバイトが机を拭き終わり、言葉を続ける。  「そう。貴方にもキリキリ働いてもらうわよ、ルノフェットくん」

          【うちのこPSO2-20】カレー屋のとてつもなく長い一日

          私にとっての「イドラ ファンタシースターサーガ」

          ©SEGA 『イドラ ファンタシースターサーガ』プレイヤーズサイト  ドーモ、lirukです。イドラがサービス終了寸前ということで、少し語りたい気分になりました。  プレイヤーとしては、サービス初期からゆるゆる最後まで来ちゃった層です。戦力に関しては、旅団バトルにおいてシーズン青盾(11-50位)安定団の中堅下位程度……を自称しています。アリーナは真面目に組まずに2000位行くか行かないか、といったところでした。  ジャブ代わりに、サービス開始当初こんな記事を書いたことを

          私にとっての「イドラ ファンタシースターサーガ」

          【皇帝ヤモイの独白】 ああ、愛しのララモイ! 貴女が喪われてから450年が経ちまちた。あれからわたくちはこの大陸を制覇し、今もなお貴女の影を追っていまゆ。貴女は、今どこで何をちておられまゆか? 願わくば、今一度あなたの笑顔をみせては頂けませゆか?  また会う日まで ヤモイ

          【皇帝ヤモイの独白】 ああ、愛しのララモイ! 貴女が喪われてから450年が経ちまちた。あれからわたくちはこの大陸を制覇し、今もなお貴女の影を追っていまゆ。貴女は、今どこで何をちておられまゆか? 願わくば、今一度あなたの笑顔をみせては頂けませゆか?  また会う日まで ヤモイ

          ぽてとぴあ

           「ようこそ、極地からの旅人さん。歓迎するぜ」  閑散とした《塩の地亭》の亭主は、私がカウンターに座ったのを見計らい、こう言った。  「なぜあそこから来たと分かったかって? 単純だ。奴らの版図は塩の地と極地以外全てを網羅しているし、お前は奴らではないよそ者だ。それだけの理由だよ」  聞き流し、ブルービートのリキュールを水割りで頼む。  「ああ、そいつはおすすめだ。今やビートの酒はここでしか飲めんからな。つまみはどうする」  宵闇に晒したナマズのジャーキー。  「ふむ」  亭主

          ぽてとぴあ

          うちのこ洗脳SS-18「紅恭也、童心に還る」-本編

          【承前】 あらすじとまえがき ・ダブルクロスの悪落ち済みキャラクターである紅恭也は、本編後のオラクルに転移する。 ・これから彼は胡乱エルフどもにひどいことをされる。 ・本編はシリアスが一切ない。  俺の名は紅恭也。明らかに元いた世界ではない宇宙船の一室で、今、天井から伸びる蔓によって後ろ手に縛られ、膝をつかされている。  目の前には、二人の敵がいる。  片方は金髪で隻眼、マッチョで酒臭い女。竹ひごをおやつのようにばりばり食べている。  もう片方は割烹着のちんちくりん。顔に

          うちのこ洗脳SS-18「紅恭也、童心に還る」-本編

          うちのこ洗脳SS-18「紅恭也、童心に還る」-序章

          まえがき。本作は ・『有限会社F.E.A.R.』『株式会社KADOKAWA』が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition 著:矢野俊策』 ・『株式会社セガ』が権利を有する『ファンタシースターオンライン2』 ・与太屋の皆様が権利を有するはずの『バンブーエルフ』『ポテサラエルフ』 の二次創作物です。  低レベルの引退済みダブルクロスPCが本編後のオラクルに飛ばされ、現地に居たエルフどもに良いようにされてしまうので、苦手な方は覚悟してください。  序章はシリアスにな

          うちのこ洗脳SS-18「紅恭也、童心に還る」-序章