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【雑記】魔法の弾丸という虚構

『魔法(万病の特効薬)なんて存在しない』

折々自分に言い聞かせる言葉。

それは例えば、

酷い失敗をして落ち込んでいる時。

成果を急いで考えが雑になった時。

自身よりも他者に縋ろうとする時。

裏ワザ、一発逆転、転生チート…世の中には色んな魔法が溢れている。

無力な雛が親鳥からのエサを待つように、理不尽に耐えてきたシンデレラが魔女に導かれるように、悲劇のヒロインが白馬の王子に助けられるように。

ついつい労力とは不釣合いな大きな結果を期待してしまうのは、人間のサガでありロマンだ。

『一見魔法のように感じる』極まった技能や凄まじい成果の背景には、当人にしかわからない無数の努力ストーリーがある。

おそらく、ゆめ願望ロマンの要素を抽出したモノを『魔法』と呼ぶのだろう。

小乗仏教や自灯明は流行らない。

大乗仏教や具像崇拝が多くの人間にとってのニーズで、救いの本質だった。

どんなに強く優れた人であっても一歩未知の領域に出ると、無知による不安と魔法への期待が押し寄せる。

メンタルって多分状況依存で相対的なモノ。

ルーティンから外れて新しいチャレンジをする時ほど、魔法はより魅力的に見える。

これからも、自分が成長しようとする度に色んな魔法の誘惑を何とかやり過ごしていくんだろうな。


『魔法(万病の特効薬)なんて存在しない』

――それは自分にとって目標誓い強がりプライドの言葉。

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