Naoya Machida
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【制作ストーリー】エゴで作りあげたハイスペック素材の防風ミッドレイヤー~【LIRGE】登山で着る防風フリース with POLARTEC WIND PRO~
「保温性」+「防風性」ミッドレイヤーの必要性LIRGEの服はユニセックスかレディースの展開となっている。 デザインを制作している私は男性なので、当然レディースの服を作るときは身近な人を思い「こんなの着ていて欲しいな」という思いで作るわけだが、今回のフリースのようにユニセックスの服については「自分が着たい」のただ一点で作り上げる。いわゆるエゴだ。 そして私が秋冬の登山で直面している問題。それは「着脱のめんどくささ」である。 9月~10月くらいの秋冬ならまだ良い。少し肌寒か
【制作ストーリー】1年弱寝かした。それでもこんな服を着た人を山で見たかった。~【LIRGE】登山で着るボアプルオーバー with POLARTEC Thermal pro~
この服の着想は1年前に戻る。当時のLIRGEは駆け出しながらそれなりの人数のチームで動いており、分業制だった。結果、言い出しっぺの私が管理しきれなくなり、今の2名体制になったのだが、当時はデザインも友人に依頼していた。 この服はその友人がデザインしてくれたものだ。襟元のパイピングが特徴的で、ポケットのデザインに至っては登山服では今までなかったものになるであろう。ミッドレイヤーだからこそ遊べるデザインであると私は捉えている。撥水性や防風性はアウターレイヤーに任せてしまおうとい
【制作ストーリー】日本人に合わせたショート丈のミッドレイヤー~【LIRGE】登山で着るボアブルゾン with POLARTEC Thermal pro~
この服も例に倣って、初期制作時のものだ。(詳しくはライトウォームボアプルオーバーの説明を参照) ショート丈のブルゾンは案外山の服との相性は悪くないと思っている。リュックを背負う分Vシルエットのコーディネートが多くなる半面、登山の服はトップスのバリエーションが少ないと思っていた。 またこのブルゾンの好きなポイントは高く設定された衿だ。意図的にボリューミーに作っている。チャックの上げ下げでシルエットを変えて楽しめるのだ。サンプルテストのときに様々なアイテムと合わせてもらったの
【制作ストーリー】高い汎用性を誇るメリノミッドレイヤーの制作は糸を知ることから始まった~【LIRGE】メリノウールプルオーバーシャツ~
個人的にメリノウールの服はよく山に着ていく。ただいくつか持っている中で、相性の良しあしがわかってきた。どうやら国産のメリノは肌に合わないようなのである。某ガレージブランドの国産メリノのベースレイヤーを着た時、とんでもなく獣臭がしてしまったのだ。そのほか、北欧系のブランドや某大手ファストファッションのメリノでも大丈夫だったのにである。その謎を突き止めたく、おそらくメリノについて国内でも有数の識者のもとを訪ねた。 わかったこととしては、どうやらメリノの本場ニュージーランドではメ