できる人の組織に不慣れな自分が入って思うこと
新しい職場や組織に飛び込むと、最初は期待や緊張感で胸がいっぱいになります。しかし、特に「できる人たち」の集まりの中に入ると、自分が周りの会話やスピードについていけず、戸惑う瞬間が少なからずあります。
その中でも、最も大きく感じたのは「主語がないように思える会話」です。もちろん、実際には主語があるのですが、私にはその文脈がわからず、主語がない会話と同じように聞こえるのです。
たとえば、「この前のやつ、あれでいけそうだよね」という会話が挙がる場面。できる人たちの間では共有されている情報が前提となり、普通に通じていますが、不慣れな自分には「この前のやつ」や「あれ」が何を指しているのかまるでわかりません。結果として、周囲の会話がまるで暗号のように聞こえてしまうのです。
多くの組織が「わかるようになれ」と突き放す現実
このような状況に陥る新人や不慣れな人に対し、多くの組織は「そのうちわかるようになる」「自分で追いついていけばいい」といった姿勢をとりがちです。一見、合理的な対応に思えますが、これはあまりにも厳しい現実を突きつけるだけのアプローチです。
確かに経験を重ねれば、文脈がわかり、会話の中での「主語」が見えてくることもあります。しかし、それまでに孤立感を味わったり、疎外感から自信を失ってしまったりする人も多いのではないでしょうか。そうして「わかるようになる」前に去ってしまう人がいるという現実もまた、見逃せない問題です。
どうすれば良い組織になるのか
こうした現状を改善するには、「不慣れな人が早く理解できる仕組み」が必要だと考えます。しかし、実際にどのような方法でサポートすればいいのか、その答えを出すのは簡単ではありません。
できる人たちが普段どおりにしていることを変えるには、労力や時間がかかりますし、その効果がすぐに見えづらいことも課題です。それでも、「新しい人にとってわかりやすくするにはどうすればいいのか」を意識することが、まず最初の一歩になるのではないでしょうか。
自分の気づきを形にしていきたい
私自身、できる人たちの中に入ったことで、環境に不慣れな立場の気持ちに改めて気づかされました。その経験を通じて、同じように悩む人たちが少しでも早く馴染めるように、自分なりに答えを出していきたいと思います。どんな環境でも、一歩ずつ理解を深め、周りと歩調を合わせられるような仕組みづくりを目指していきたいと考えています。
今日は備忘録として、思ったことを書いてみました。自分自身が感じた戸惑いや気づきが、同じような状況にいる誰かの助けになれば嬉しいです。そして、これからも自分なりに答えを探しながら、少しずつ前に進んでいきたいと思います。