2022年に摂取した諸々 #美術館・博物館巡り
今年も色々行きましたので、例によって振り返り。
来年前半は、山中現、絵金、有楽斎、MOMAT当たりが外せないか。
【4月】
燕子花図屏風の茶会 ―昭和12年5月の取り合わせ―
根津美術館
燕子花図屏風の茶会 ―昭和12年5月の取り合わせ―
— 小日向悟 (@PegasusSK02) April 29, 2022
根津美術館
GWの風物詩たる根津美術館の燕子花図屏風。今年は青山翁が催した茶席の取り合わせを再現する趣向。応挙の藤花図屏風が面白い。自由にうねる幹の描写に、成る程、蘆雪の師だ、との感慨を得る。 pic.twitter.com/IATqCvMZSe
22/4/16～5/15。
今年の燕子花は茶会再現の趣向。茶陶関係も良い。
【5月】
生誕150年 山元春挙
滋賀県立美術館
生誕150年 山元春挙
— 小日向悟 (@PegasusSK02) May 14, 2022
滋賀県立美術館
今年度の春の西国遠征は滋賀から。
画面に動きを持たせるちょっとした工夫がもたらす圧倒的現実感。ここだけでも今回の元は取れたし、山元春挙はもっと評価されるべき。 pic.twitter.com/FbVPqrCmr9
22/4/23〜6/19。
富山巡回に合わせて北陸遠征を検討していたが成らず。
【6月】
ヒストリア〜神話と物語の世界〜
諸橋近代美術館
ヒストリア〜神話と物語の世界〜
— 小日向悟 (@PegasusSK02) June 28, 2022
諸橋近代美術館
神曲、ドン・キホーテ、カルメンとダリの続き物版画作品が纏まって観られるのは、貴重な機会。原作も読みたくなる。 pic.twitter.com/4JlGwCPmPc
22/4/27〜7/3。
今年の諸美はこれだけだった。
【7月】
東京都美術館
ボストン美術館展 芸術×力
東京都美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) July 23, 2022
ボストン美術館展 芸術×力
御時世的に行ける時に行かないと、みすみす見逃すことに成りかねないので、開幕日に飛び込み。吉備大臣入唐絵巻に吹き出しが見えた。あれ絶対ドタバタギャグマンガだよ。 pic.twitter.com/A4tw04hjpD
22/7/23～10/2。
ボストン美術館の秘宝が凄かった。
【8月】
静岡市美術館
ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵 －武者たちの物語
静岡市美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 6, 2022
ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵 －武者たちの物語
テーマ的に国芳一門主体かと思ったら、北尾政美の墨絵から芳年まで全世代から引っ張って来た上、保存状態も極上。これがボストン美術館…！ pic.twitter.com/C705JjHrGG
22/7/2〜8/28。
そういえばこちらもボストン美術館。
【9月】
笠間日動美術館
絵の中のワンダーランド
笠間日動美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) September 23, 2022
絵の中のワンダーランド
今展のヘッドライナー「The River」を観ると、やはり芸術作品に於いてデカいと言うのは、それだけでパワーなのだとの認識を新たにさせられた。(語彙力喪失) pic.twitter.com/klg9znonCx
2022/7/16～9/25.
大きいことは良いことだ。
【10月】
京都国立博物館
特別展「京に生きる文化 茶の湯」
京都国立博物館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) October 15, 2022
特別展「京に生きる文化 茶の湯」
名物週末のシメは京博。日本における喫茶文化受容の流れを縦軸に構成されており、室町以前の茶もがっつり掘り下げてて面白い。
各時代の喫茶風景が描かれた風俗図屏風を各所から集めてたり、実物大待庵を会場内に建ててたりと気合いが凄い。 pic.twitter.com/uG9BqnsuOP
22/10/8～12/4。
茶が寺院のものであった時期の展示が興味深かった。
【11月】
東京都美術館
展覧会 岡本太郎
東京都美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) November 29, 2022
展覧会 岡本太郎
史上最大の名に偽り無い大ボリューム。太郎の芸術を全身で浴びる。 pic.twitter.com/v9PltC4LMH
22/10/18～12/28。
ﾊﾞｸﾊﾂﾀﾞ!
【12月】
東京国立博物館
国宝 東京国立博物館のすべて
東京国立博物館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) October 27, 2022
国宝 東京国立博物館のすべて
トーハクの国宝全部観る一回目。トーハクの本気に語彙力が喪失。刀剣の間が本当に凄い。開幕童子切、中央に三日月、〆に大般若、大包平まである…。 pic.twitter.com/mIIxnb3NP9
東京国立博物館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) November 6, 2022
国宝 東京国立博物館のすべて
２回目。今回の狙いは一遍聖絵巻と永徳の檜図屏風。国宝展、後半のトーハクの歴史セクションも超充実なので必見なのである。 pic.twitter.com/vFXlfNx8AS
東京国立博物館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) December 5, 2022
国宝 東京国立博物館のすべて
オーラス。後期展示分だと、瀟湘臥遊図巻と大雅堂の楼閣山水画屏風が良かった。カードは3枚すべて書跡だった。 pic.twitter.com/24mmJ1hkyX
22/10/18～12/18。
恐らく、今後50年は無いであろう宴、すさまじかった。
【選外次点】
泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅰ 日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京
— 小日向悟 (@PegasusSK02) April 9, 2022
泉屋博古館東京
雅邦の深山猛虎図のキレの良さ、景年の深山瀑布図の幽玄っぷりが良い。キュレーターバトルに参戦してた鉄斎のサルも居た。 pic.twitter.com/icHmpemFm4
没後50年 鏑木清方展
— 小日向悟 (@PegasusSK02) April 9, 2022
東京国立近代美術館
本日のシメ。市勢の人々に対する暖かな視線と去り行く時代へのノスタルジー。良いものを観た。 pic.twitter.com/Cv95vFx8mm
特別展 宝石 地球がうみだすキセキ
— 小日向悟 (@PegasusSK02) May 12, 2022
国立科学博物館
後半の欧州王公貴族所縁のジュエリーコレクション展示が圧巻。国立西洋美術館から借りてきた橋本コレクションで学ぶ指輪の歴史も面白い。 pic.twitter.com/XMNmMcCgq1
大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―
— 小日向悟 (@PegasusSK02) May 12, 2022
サントリー美術館
キャプションに何となく翻訳文風味を感じるのは気のせいか。肉筆画も多いし、錦絵は良品揃いで見ごたえがある。
弘法大師修法図は後期っぽいので、もう一回来たいところ。 pic.twitter.com/aidqihLxyZ
仙厓ワールド ―また来て笑って！仙厓さんのZen Zen 禅画―
— 小日向悟 (@PegasusSK02) June 11, 2022
永青文庫
仙厓さんを中心に細川コレクションの禅画名品が惜しげもなく。後期も是非とも行きたいところ。今回は、鍾馗図に1票。 pic.twitter.com/qKAcxlZKUv
生誕110周年 奥田元宋と日展の巨匠 ―福田平八郎から東山魁夷へ―
— 小日向悟 (@PegasusSK02) June 11, 2022
山種美術館
元宋の光に満ち溢れた画面が心地よい。魁夷の何処までも深い碧は何時まででも見ていられる。
高山辰雄の中秋が凄い。 pic.twitter.com/NIzeWjJudw
静岡県立美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 6, 2022
兵馬俑と古代中国 〜秦漢文明の遺産〜
古代中国の埋葬文化についての解説も行き届いてて、何故、始皇帝の兵馬俑が唯一無二なのか、理解しやすくて有難い。立射武士俑の躍動感が好き。 pic.twitter.com/4Y4UP3SB2i
福島県立美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 20, 2022
みんな大好き！福島ねこづくし展
前半の館蔵猫コレクションも良いが、後半の猫絵馬が味わい深い。 pic.twitter.com/2XBNCKqm8H
やないづ町立斎藤清美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 20, 2022
斎藤清美術館開館25周年特別企画「大コレクション展」第Ⅱ期 旅する画家vol.4 来て、見て、描いた 世界編
作者がキーモチーフとして見いだした色やものから、どんな旅だったのかが読み取れそうで楽しい。メキシコ、タヒチ、インドの作品群が好き。 pic.twitter.com/1KojVsBiFg
福島県立博物館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 20, 2022
新選組展2022 ─史料から辿る足跡─ 福島前期
最新の研究結果を元にした新撰組の歴史を縦覧する展覧会。維新後の藤田家資料が多いのは、福島会場故か。 pic.twitter.com/slxly0OdQP
サントリー美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 26, 2022
歌枕 あなたの知らない心の風景
閉幕間際の滑り込み。ド頭で根津美術館の吉野龍田図がお出迎え。後半の歌枕モチーフ工芸品セクションでは、乾山がたくさん。 pic.twitter.com/RxjaR66yU7
東京藝術大学大学美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) August 27, 2022
日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱 前期①
やっぱり三の丸尚蔵館はいいもの持ってるよなぁとしみじみ思う。犬と羽箒が可愛いの塊だった。 pic.twitter.com/da0Tq1Zf4A
三井記念美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) September 18, 2022
リニューアルオープンⅡ 茶の湯の陶磁器 ～“景色”を愛でる～
会期末に何とか滑り込み。卯花墻には間に合わなかったが、備前、伊賀、楽の名物を堪能。 pic.twitter.com/epaaUMoffm
茅ヶ崎市美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) September 19, 2022
THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦 前期
深水巴水祥邨と言った、名の通った面々から知られざる絵師まで名品揃いで盛り沢山。良いもの観させて貰いました。 pic.twitter.com/4Dod2tJcXM
ホキ美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) September 23, 2022
Color by Color「いろいろ」展 色の魔法 色から見える写実
初訪問。何故、写実なのか、ってのが実物を観てよく解った。未だ絵画でなければ出来ない・困難な表現があるからこその写実。 pic.twitter.com/GC6TBSGQFo
千葉市美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) September 23, 2022
新版画 進化系UKIYO-Eの美
新版画前史から私家版、渡邊庄三郎以外の版元まで新版画の縦横の広がりを伺える展示構成が良かった。 pic.twitter.com/wQJfnYXkuU
出光美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) September 30, 2022
仙厓のすべて
やっぱり仙厓コレクションは出光美術館だなぁと。皇居を眺めながら仙厓さんの教えに思いを馳せる。 pic.twitter.com/SBmMlYaA2u
徳川美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) October 14, 2022
名物―由緒正しき宝物―
尾張家秘蔵の名物目白押しで至福の一時を堪能。名物が如何に定義されていったかについての展示も興味深く。 pic.twitter.com/SEoqDySkqh
サントリー美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) November 5, 2022
美をつくし―大阪市立美術館コレクション
蟹子復讐図の栗の装束がちゃんと栗の葉になってる辺りのこだわりに唸る。根付セクションは作者のユーモアが炸裂。 pic.twitter.com/0d02rkHnFY
三井記念美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) November 8, 2022
大蒔絵展 ―漆と金の千年物語
蒔絵の歴史と広がりを網羅した、正に
"大"蒔絵展。室町～江戸期の輸出品が充実してるのは、貴重。 pic.twitter.com/twq5GsALnG
永青文庫
— 小日向悟 (@PegasusSK02) November 8, 2022
永青文庫漆芸コレクション かがやきの名品
唐物セクションは朝鮮、琉球、東南アジアの作例が多く展示されてて、ある意味、目玉の時雨螺鈿鞍よりも貴重かも。 pic.twitter.com/7UHHTdS7F6
山種美術館
— 小日向悟 (@PegasusSK02) November 29, 2022
【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳
その人柄が滲み出るような穏やかな朔風に癒される。さらりと描いたような小品も滋味深い。同時代画家の作として、大好きな春挙の清流が出ててテンションが上がってしまった。 pic.twitter.com/gyuJRsVRUr
選外次点…？