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【西武ライオンズ 今日の見どころ】ライオンズ史上最高のリリーフ 増田達至が通算560試合目のマウンドへ
●救援投手にまつわる球団記録は ほぼすべて増田が保持
【28日◇ライオンズ-マリーンズ24回戦(ベルーナ)13:00】
増田達也がライオンズ史上最高のリリーフであったことは、さまざまな記録が物語っている。
シーズンの最多セーブこそ、豊田清に及ばないものの、そのほかシーズンのホールド数、通算のセーブ数、ホールド数、救援登板数など、リリーフ投手にまつわる、ほぼすべての項目において、増田がライオンズの球団最多記録を保持している。
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シーズン30セーブを3度マークしたライオンズの投手は、増田達至ただひとり。通算7度の二桁セーブは、ライオンズ歴代最多だ。
これまでにも、森繁和、鹿取義隆、潮崎哲也、森慎二、豊田清といった素晴らしい抑え投手がライオンズにはいたが、その激務ゆえ、いずれもフル回転できたシーズンは、2~3年に限られている。
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クローザー、セットアッパーと勝敗に直結するポジションで、10年以上の長きに渡って活躍したライオンズの投手は、増田しかいないのだ。
●デビュー戦で いきなり同点の延長11回表に登板
プロ初登板は2013年6月13日の中日ドラゴンズ戦。それも3対3の同点で迎えた延長11回表からの救援登板。すでに岡本篤志、涌井秀章、サファテといったリリーフ投手を注ぎ込んでいた渡辺久信監督は、いきなり修羅場で、ドラフト1位ルーキーを起用したのだ。
ところが、味方の失策などで1死1・2塁と、早速試練が訪れる。それでも増田は、井端弘和をうち取って、打球は併殺コースの内野ゴロ。セカンド鬼崎裕司からベースカバーのショート浅村栄斗に送球されて、フォースアウト。浅村から一塁へと転送…されたボールが悪送球。その間に2塁ランナーがホームインして、結局これが決勝点に。増田のプロ野球生活は、負け投手からのスタートだった。
それからはショートリリーフを中心に1軍定着。1年目からプロ初ホールド、初勝利も記録する。ちなみに、この年9月15日千葉ロッテマリーンズ戦では
6番手として延長10回表から2イニングを無失点リリーフ。すると、11回裏に、同期入団の金子侑司がサヨナラヒット。投打のルーキーふたりの活躍で、勝利したこともあった。
また、この年のシーズン終盤には、翌シーズン以降の適正テストも兼ねて2試合に先発している。このあたりは、きょうプロ初先発をするルーキー上田大河に重なるところもある。増田の先発は、5回途中1失点、3回途中2失点で、それぞれ勝ち負けつかずに降板していた。
プロ12年間で先発したのは、この2試合だけ。初速と終速の差が小さい真っスラとスライダーを武器に、入団2年目の途中から勝ちパターンのリリーフに定着していく。
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●通算150セーブ&100ホールド達成は NPBで6人だけ
入団3年目だった15年には、8回を増田、9回を髙橋朋己の、同期入団コンビが担うことになる。すると増田が開幕からチーム4試合続けてホールド、髙橋も4試合続けてセーブを記録。この開幕からのチーム4試合連続ホールド、4試合連続セーブは、それぞれNPB記録となっている。
このようにセットアッパーを務めていたことで、最初の3年間であげたセーブは3つだけ。この時期から抑えで起用されていれば、200セーブ、あるいは250セーブをあげて名球会入りも可能だったかもしれない。
それでも、通算150セーブと通算100ホールドの両方を達成。これはNPB史上6人しかいない大記録だ。
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●ベルーナドームでの登板数・セーブ数も歴代最多
21年には下半身のコンディション不良などで、シーズン途中に3ヶ月半の戦線離脱。プロ10年目で自身最少となる33試合の登板にとどまり、5年間続けてきた二桁セーブも途切れてしまった。「さすがの増田も限界か…」と思われたが、翌22年には52試合に登板して31セーブと見事復権してみせた。
結果、ベルーナドームでの登板数286試合、そして92セーブも、それぞれ歴代最多となっている。
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誰よりも多くライオンズの最終回のマウンドを守ってきたピッチャー。それが増田達至だ。
12年間のリリーフ人生の集大成。願わくば、ライオンズがリードした状態の9回表に、ブルペンから登場してくる姿を、この眼に焼き付けたい。
増田達至
投手 右投げ・右打ち 1988年4月23日生まれ
ライオンズ在籍:2013~24年
通算成績:559試合 31勝40敗 194セーブ 109ホールド 防御率3.03
背番号:14(13~24年)
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主なタイトルなど
最多セーブ投手(20年)
最優秀中継ぎ投手(15年)
最優秀バッテリー賞(19年)
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