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【西武ライオンズ 今日の見どころ】「初物」苦手のライオンズ相手に カイケルが初登板

●マリーンズとの延長戦は2年間勝利なし

【29日◇マリーンズ-ライオンズ17回戦(ZOZOマリン)18:00】
スタートこそ良かったが、最後はつまらないミスを連発して、今シーズン11度目のサヨナラ負け。これまでにライオンズが1シーズンで最も多くサヨナラ負けをしたのが2009年の14度なので、こちらも着々と球団ワースト記録に近づいている。

千葉ロッテマリーンズ戦の連敗が16へと伸びたことは、言わずもがなだが、きのう(28日)の敗戦で、延長戦に限っても、昨シーズンからマリーンズ相手に7連敗となった。

これまで同じチームを相手にした延長戦の連敗は、04年から07年にかけての、オリックスバファローズ(04年までは、オリックスブルーウェーブ)戦と、09~10年の北海道日本ハムファイターズ戦で、それぞれ喫した7連敗が最長だった。

きのうの敗戦で、これらの連敗記録に並んでしまい、次のマリーンズとの延長戦で敗れたときには、球団ワースト記録を更新することになる。

●相手先発が「初物」だと 今シーズン3勝9敗

マリーンズ先発のカイケルは、来日初登板となった今月17日の福岡ソフトバンクホークス戦で、立ち上がりにいきなり2失点はしたものの、2回以降はノーヒットピッチング。前回登板23日オリックスバファローズ戦では、7回を散発3安打の無失点。現在11イニング連続無失点と、サイ・ヤング賞投手の実績に違わぬ好投を続けている。

ホークス戦では15アウトのうち、ゴロアウトが7(1犠打含む)あったのが、バファローズ戦では一転して21アウト中9つがフライアウトと、まだ投球スタイルも明確ではない。が、9イニング換算の与四球率は3.00と、NPBのストライクゾーンや公式球への対応に、苦労している様子はない。

今シーズンのライオンズは「初物」のピッチャーに軒並み苦戦しており、相手先発がライオンズ戦初登板だった試合で、3勝9敗と大きく負け越している。

奪った得点も、6月28日東北楽天イーグルスの古謝樹から3得点したのが最多。初顔合わせのピッチャー(先発のみ)のライオンズ戦の通算防御率は1.15となっている。

一方の渡邉勇太朗は、マリーンズ戦の登板は2年ぶり。まだ0勝2敗とマリーンズ相手に勝ちはなく、2年前のキャリア唯一のZOZOマリンでの登板では、6回途中7四球と制球に苦しんだ。

マリーンズに対する苦手意識が、ここまでチーム全体に蔓延してしまっては、普通なら勝てるはずの試合にも勝てなくなる。勝算は薄くなる一方だ。台風による被害は心配だが、雨天中止を待つのが得策かもしれない。

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