【西武ライオンズ 今日の見どころ】PayPay無双の藤井に 無駄な三振を減らしたい
●PayPayドームの藤井は ライオンズ戦無失点
【21日◇ホークス‐ライオンズ7回戦(PayPayドーム)14:00】
いまのチーム状態では、この形しかないといった勝ち方での1‐0勝利。PayPayドームではライオンズ戦6勝0敗だった東浜巨に、初めて土を付け、なんとか連敗を3でストップしたライオンズ。きょうの試合は1ヶ月ぶりの連勝と、カード勝ち越しが懸かった3連戦の第3戦になる。
ただ、ホークス先発の藤井皓哉は東浜同様、PayPayドームを得意としており、昨シーズンから5連勝中。防御率も昨シーズンが1.14、今シーズンは0.69と、付け入る隙がほとんどない。PayPayドームで投げる藤井から、ライオンズはまだ1点も獲ることができていない。
藤井の特長と言えば、速球とフォークボールを駆使した奪三振率の高さ。先発に転向した今シーズンも27 2/3イニングで33三振を奪っている。4月9日に鹿児島で行われたライオンズ戦でも、1回表に3者連続三振でスタート。52
2/3イニングで8奪三振、無失点に抑えている。
それに対してライオンズの各打者は、このホークス戦の2試合いずれも二桁三振を喫しているように、このところあっさり三振で打席を終えるケースが目につく。
1試合あたりの三振数は、3・4月は7.17(24試合で172三振)だったのが、今月は8.35(17試合で142三振)。個々の打者の5月の成績をみても、打ったヒットの数より、三振の数のほうが多い選手がほとんどなのだ。
たとえ三振が多かろうと中村剛也のように、それと引き換えに本塁打を量産してくれるのならともかく、しぶとさや足の速さを活かして欲しいタイプの選手までも、同じような空振りをくり返している。このあたりに極度の打撃不振、得点力不足の一因があるのかもしれない。
ライオンズ先発の隅田知一郎にとってホークス戦は、今年4月19日に自身の連敗を12でストップしたカードになる。長崎生まれ、大学時代を福岡で過ごした隅田だが、まだPayPayドームでは勝利がない。
おそらく、きょうも打線には多くの得点は望めそうにない。地元福岡での初勝利のために、そして1ヶ月続くチームの負の流れを断ち切るために、まずは最少失点でのピッチングが求められる。
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