【西武ライオンズ 今日の見どころ オフシーズン編】社会人野球日本選手権開幕 ドラ7糸川のENEOS きょうの第2試合に登場
●糸川、度会のENEOS 権田のTDKと対戦
【8日◇ENEOS‐TDK(京セラドーム大阪)14:00】
夏の「都市対抗野球」と並ぶ、社会人野球の二大大会「日本選手権」が、京セラドーム大阪できょう8日に開幕。きょう午後2時開始予定の大会初日の第2試合で、ENEOSとTDKの1回戦が組まれている。
ENEOSには、先日のドラフト会議でライオンズが7位で指名した糸川亮太が在籍する。ほかにも3球団が1位で競合した度会隆輝(ベイスターズ1位)、相手のTDKにはバファローズが7位指名した権田琉成がおり、普段は社会人野球を観る機会のないプロ野球ファンにとっても、楽しみなカードとなった。
●立正大、ENEOSで それぞれ日本一経験の糸川
糸川亮太は1998年、愛媛県四国中央市生まれ。県立川之江高校時代の最高成績は、3年春の四国大会での準優勝。最後の夏はアドゥワ誠(カープ)を擁した松山聖陵の前に、県大会2回戦で敗れている。
ライオンズ西口文也2軍監督の母校でお馴染みの立正大に進学すると、2年春のリーグ戦で”東都デビュー”。この年秋には、2学年先輩にあたる伊藤裕季也、小郷裕哉(現イーグルス)らと、チーム18シーズンぶりとなるリーグ優勝。さらには「明治神宮大会」で大学日本一に輝いた。
大学卒業時にはプロ志望届を出すことなく、ENEOS入り。入社2年目だった昨年の「都市対抗野球」では、こちらも日本一に輝いている
ただ、同期入社の関根智輝(慶應義塾大出身)、加藤三範(筑波大出身)が早くから結果を残して、いわゆる“プロ注目”として話題を集めていたのに対して、糸川は大舞台でそれほど目立った活躍はなく、今年7月の「都市対抗野球」本大会では、登板機会なし。ひそかに評価を高めてのライオンズ入りとなった。
【大会詳細】社会人野球 日本選手権2023 毎日新聞 特集サイト
●平井、森脇の系譜に連なる活躍を期待
16年ドラフト5位の平井克典(Honda鈴鹿出身)、18年ドラフト6位の森脇亮介(セガサミー出身)と、このところのライオンズでは下位指名で入団した社会人出身投手が、プロ1年目からリリーフで重要な役割を担っている。糸川に期待されるのは、この系譜に連なるポジションであるはず。
森脇、佐々木健が、来シーズンの開幕は絶望的。ティノコ、クリスキーが退団。公文克彦が引退と、今シーズンの後半、不安を残した中継ぎ、抑えは、白紙の状態からの再編成が求められる。
今回の日本選手権で、糸川がどのような起用法をされるのかは分からないが、プロ入り前最後の大会で、来季に向けてのライオンズファンの希望が膨らむようなピッチングを期待したい。