【西武ライオンズ 今日の見どころ】同一カード6試合連続1得点以下だと ライオンズ球団ワースト記録に
●全カード負け越し 5連敗中のバファローズ戦
【5日◇バファローズ‐ライオンズ21回戦(ほっともっと神戸)18:00】
今シーズン5勝15敗と、完全に「カモ」にされているバファローズとの2連戦。ここまでの対戦で、すべて負け越し。今回は2連戦のため、きょうの試合に敗れた時点で、またしても勝ち越す可能性がなくなってしまう。
バファローズ戦は現在5連敗中。しかも、この5試合でのライオンズの得点は、1、0、1,0、0。ペイトンのタイムリー二塁打と、西川愛也のソロ本塁打の2点しか獲れていない。
同じチームを相手に、5試合連続1得点以下というのは、1967年阪急ブレーブス戦、70年近鉄バファローズ戦、71年東映フライヤーズ戦に続く、52年ぶり4度目の球団ワーストタイ記録。もし、きょうの試合も1得点以下に終わるようだと、ワースト記録の更新となる。
そんな不名誉な記録の懸かった試合の相手先発は、ドラフト1位左腕の曽谷龍平。ライオンズ戦の登板は初めてになる。
●”初物“との対戦では14試合で 4勝を献上
今シーズン、ライオンズが初めて顔を会わせる相手先発、いわゆる“初物”との対戦は、これまでに14試合あった。戦績は5勝9敗と、大きく負け越しているのだが、先発投手は早めにマウンドから降ろしながらも、ライオンズの投手陣がそれ以上に失点したり、相手のリリーフ投手に抑え込まれて逆転負けしたりといった形で敗れたケースが多い。
勝利投手になった相手先発は14人中4人。ルーキー投手に関しては、まだ白星を献上していない。先月11日にも、マリーンズのドラフト1位ルーキー菊地吏玖の攻略に成功している。
曽谷はまだ勝利がなく、防御率5.54、被打率.320と、プロの壁に苦しんでいる。そんなピッチャーから、1点以下しか獲れずに、球団ワースト記録を更新するような真似は、全力で阻止してもらいたい。
●4年ぶり地元登板の松本 明石商の後輩との対戦なるか
ライオンズの先発は、兵庫県出身の松本航。ほっともっと神戸での登板は、ルーキー時代の2019年9月5日以来、4年ぶり2試合目となる。6回2失点で勝ち投手となった4年前の試合には、教育実習で訪れていた母校・明石商高の約100人の野球部員を招待したことでも話題となった。
このとき、ほっともっと神戸のスタンドにいた野球部員のなかに、当時2年生だった中森俊介(マリーンズ)と来田涼斗(バファローズ)がいた。
今シーズンまだヒットのない来田だが、つい先日8月30日に、およそ5ヶ月ぶりに1軍昇格している。両者の対戦はすでに実現しており、結果は来田の5打数3安打。先輩が威厳を保てていない。
舞台が想い出の球場となると、お互いにまた違った感慨があるだろう。明石商高の先輩・後輩対決が、はたして地元で実現するのか。そちらも楽しみにしたい。