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【西武ライオンズ 今日の見どころ】魔物が棲むZOZOマリン 課題はミスと終盤の失点
●昨シーズンZOZOマリンで2勝10敗
【25日◇マリーンズ‐ライオンズ4回戦(ZOZOマリン)18:00】
ホークスに3連勝して単独首位に立った好調マリーンズと、きょうから敵地ZOZOマリンでの2連戦。
昨シーズンのライオンズは、ベルーナドームでのマリーンズ戦は9勝4敗と大きく勝ち越しながら、ZOZOマリンでは2勝10敗。ホームとビジターで、対照的な成績だった。
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その戦いぶりを比較すると、ZOZOマリンでの試合になると、ライオンズはひじょうにミスが多かった。特に失策と暴投がパ・リーグのビジター球場のなかで、最も多かったのがZOZOマリンだ。
1試合あたりの得点も、ZOZOマリンでは2.67点と、ベルーナドームの3.77点よりおよそ1点少なく、防御率はベルーナの2.06に対して、マリンだと4.13と倍増する。
失策が多ければ、防御率は低くなりそうなものだが、リーグトップの防御率2.75を誇ったライオンズ投手陣が、唯一4点台と苦戦した球場がZOZOマリンだったのだ。
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●試合終盤での失点多く サヨナラ負けが3度
とりわけ森脇亮介が7回に逆転3ランを打たれたり(7月19日)、9回裏に平良海馬が3失点したり(7月21日)、水上由伸、増田達至が相次いで失点したり(8月25日)と、なぜかマリンでは試合終盤での失点、リリーフ陣の失点が多かった。
イニング毎の失点数をみると顕著で、6回以降の失点がベルーナでは9だったのに対し、マリンでは34にも上った。当然逆転負けが増え、昨シーズン6試合あったサヨナラ負けのうち、3試合をZOZOマリンで喫している。
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ミスが相次ぎ、逆転負けが多い―。ライオンズからすれば、まさに「魔物が棲む」ZOZOマリンで、現在マリーンズは開幕から9勝1敗と、圧倒的な強さを誇っている。
先発の松本航は、昨シーズンZOZOマリンでの2勝のうち、1勝をあげたピッチャーだ。中10日と登板間隔は空いたものの、前回登板に続いてカード頭を任された。
難しい試合になることは必至だが、蔓延った苦手意識を拭い去るためにも、今シーズン最初のZOZOマリンスタジアムで良い勝ち方をしたい。